ロシア領時代からアラスカに残存するロシア語方言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 22:44 UTC 版)
「ロシア語」の記事における「ロシア領時代からアラスカに残存するロシア語方言」の解説
アラスカがロシアの領土であった時代にニニルチク(英語版)(露: Нинилчик)村に定住して現地の民族と融合したロシア人は、1867年のアラスカ購入以降ロシアとの接触が減少し、さらには1917年の十月革命によるロシアの共産化によって接触機会が完全になくなったため、標準語のロシア語から完全に隔離された状態で約100年にわたって独自の発達を遂げてきた。シベリアの方言、英語、エスキモー諸語、アサバスカ諸語の単語が混ざり、中性名詞が消えていて、女性名詞もかなり少なくなっている。2013年現在、ニニルチク村では英語が使われていて、ロシア語を覚えている住人はわずか20人であり、全員が75歳以上となっている。
※この「ロシア領時代からアラスカに残存するロシア語方言」の解説は、「ロシア語」の解説の一部です。
「ロシア領時代からアラスカに残存するロシア語方言」を含む「ロシア語」の記事については、「ロシア語」の概要を参照ください。
- ロシア領時代からアラスカに残存するロシア語方言のページへのリンク