ロケットの制御
計算機からの指令で、ロケットの姿勢や飛行方向を変えるのが「制御」
計算機からの指令にもとづいて、主にロケットの姿勢や飛行方向を変えることを「制御」(せいぎょ)といいます。風などの影響を受けずに、ロケットを安定して飛ばすために、つねにカジとりをしています。
ロケットによりさまざまな、制御方法のしくみ
ロケットの速度や飛行方向の制御には、翼を動かす「空気翼法」や「噴流翼法」エンジンを噴射する「副エンジン法」や「ガスジェット法」など、いろいろな方法があります。
翼を動かして舵とりをする
翼で噴射ガスの方向を変える
ノズルの中の翼を動かして、噴射ガスの方向を変えることによって制御します。たとえば、翼を左に動かすと、ガスの一部が左へ噴射し、ロケットの尾部を右に押す力がはたらいて、ロケットは左に向きます。この方法は、かつてV2号に使われましたが、現在はほとんど使われていません。
ノズルに気体や液体を吹き込む
ノズルの中に気体や液体を吹き込んで、噴射ガスの方向を変えることによって制御(せいぎょ)します。この方法は、固体燃料ロケットによく使われます。M(ミュー)3S型ロケットでは、1段と2段目のノズルに、この装置が使われています。
エンジンやノズルを動かして制御する
メインエンジン全体、またはノズルを動かして方向を変えて制御します。ノズルの向きを動かす方法は、スペースシャトルのメインエンジンと補助ブースターに使われています。
小型エンジンを噴射する
ジェットガスを噴射する
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