ルールの誕生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/04 14:56 UTC 版)
「オフサイド (サッカー)」の記事における「ルールの誕生」の解説
19世紀のイングランドにおいて、スポーツとしてのフットボールが誕生するが、当時のフットボールはスポーツチームの基礎単位だったパブリック・スクール毎にまちまちのルールで行われていた。 こうした事態を解消するために、1863年にフットボールのルールの統一を目指して、ロンドンで会議が開かれた。しかし、「手を使う事を認めない」ルールの採用を求めるイートン校と「手を使う事を認める」ルールの採用を主張するラグビー校との間でその対立が解消されず、イートン校を中心とした手を使う事を認めないルールの採用を求めたパブリック・スクールの間でフットボール・アソシエーションが設立され、彼らは、1848年に制定された「ケンブリッジ・ルール」というルールを元に、フットボール・アソシエーション式のルールを制定した。これがサッカーの誕生である。 この時に制定されたルールと、ラグビースクールら、手を使う事を認めるようにと主張したグループのルールで、相違する点は「手を使ってボールを運ぶ事を巡る是非」のみであり、それ以外のルールに関しては殆ど同じだった。 この時制定されたルールに含まれる、後のオフサイドに相当するルールは最初の"Laws of the Game"第6条に規定されており、その内容は「ボールより前にいる選手はアウト・オブ・プレー(out of play)とし、プレーに関与する事は出来ない」と定めていた。即ちこの規定は、「ボールより前にいる選手に対してパスを送ってはならない」とするものであり、現在のラグビーのオフサイドとほぼ同一のルールとなっている。
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