リッツ (クラッカー)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/22 06:48 UTC 版)
リッツ(Ritz)は、アメリカのクラッカーのブランド名のひとつであり、1934年からナビスコが製造している。アメリカ合衆国外では、親会社のモンデリーズ・インターナショナルが製造している[1]。丸い形で、片面に軽く塩味がついており、縁はギザギザになっている。一度に食べると考えられる約5枚あたり、熱量79キロカロリー、タンパク質1g、脂質4gが含まれている。全粒粉のタイプでは、70キロカロリー、脂質は2.5gとなる。
歴史
リッツは1934年11月21日に初めて販売されたクラッカーである[2]。発売元のナビスコによると、富や魅力のイメージを呼び起こすため、ザ・リッツ・カールトンにちなんで名付けられたとされる[注釈 1]。
アメリカ合衆国
販売されているリッツのタイプには、通常、低塩、低脂肪、全粒粉、シナモン味等がある[3]。
アメリカ合衆国とカナダでは、2枚の小型のリッツの間に様々なフィリングを挟んだリッツ・ビッツ・サンドイッチが売られている。フィリングには、チーズ、ピーナツバター、スモア等がある。1990年代初めと2000年代初めには、ピザ味が売られていた。プレーンのリッツ・ビッツも売られている。また、こんがりと焼いたリッツ・トースティド・チップスや細長いリッツ・スティックスも販売されている。
カナダ
カナダでも、通常、低塩、低脂肪、全粒粉、チェダー等、様々な味のリッツやリッツ・ビッツ・サンドイッチを入手することができる。
日本
日本では、ヤマザキナビスコ(現・ヤマザキビスケット)の創業第1号の商品として1971年から販売が開始された。
また、阪神・淡路大震災後に保存食として注目が集まったことから、5年間保存可能なLサイズとSサイズの缶入りも販売されていた。現在はヤマザキビスケットが後継品のクラッカー、ルヴァンの缶入りを販売している。
なお、2017年4月時点の日本市場ではモンデリーズ・ジャパンは缶入りのリッツを販売していない。
ヤマザキナビスコとナビスコとの資本関係がなくなったあともナビスコ(後にクラフトフーヅを経てモンデリーズ・インターナショナル)とのライセンス契約商品としてヤマザキナビスコが製造・販売していたが、2016年9月1日をもってモンデリーズとのライセンス契約が終了し、ヤマザキナビスコでの製造・販売が終了した(同時にヤマザキビスケットに社名変更)。それ以降はモンデリーズの日本法人であるモンデリーズ・ジャパンから製造・販売されている。チーズサンドリッツも同社からの製造・販売になった[4][5][6][7]。リッツカスタードサンドは絶販となり、2017年3月よりヤマザキビスケットの「ルヴァン カスタードサンド」として復活。
ヤマザキナビスコでの製造は日本国内の工場で行っていたが、モンデリーズ・ジャパンでの製造はインドネシアジャカルタ郊外の工場で行われ、輸入販売となる[8]。
パッケージはモンデリーズへの移行後はヤマザキナビスコ時代のイメージを残して新たなものに変わった。
CM出演者(日本)
- ヤマザキビスケット(1971-2016)
- モンデリーズジャパン(2016-)
脚注
注釈
- ^ 日本のヤマザキナビスコによると、「上品な」、「高級な」という意味の英単語ritzyに由来するとされている。
出典
- ^ Bowers, Simon (2006年7月11日). “Shake-up in ownership of food brands”. The Guardian (London) 2010年5月22日閲覧。
- ^ Olver, Lynne. “Research: Ritz Crackers”. 2009年5月2日閲覧。
- ^ RITZ IT UP! - NabiscoWorld
- ^ “ライセンス契約終了に伴う商号変更等のお知らせ” (PDF). ヤマザキナビスコ (2016年2月12日). 2016年2月12日閲覧。
- ^ “「ヤマザキナビスコ」、ライセンス契約終了で社名変更へ 「オレオ」「リッツ」など製造終了”. ITmedia. (2016年2月12日)
- ^ “山崎パン、ヤマザキナビスコの商号変更 米社との契約終了で”. 日本経済新聞. (2016年2月12日)
- ^ a b “長谷川博己が“リッツパーティー”継承!オレオ・大森南朋と新CM起用”. スポーツニッポン. (2016年9月6日) 2016年9月27日閲覧。
- ^ “「オレオ」「リッツ」販売継承 モンデリーズ・ジャパン、9月から輸入に”. 毎日新聞. (2016年5月27日) 2016年9月6日閲覧。
関連項目
- ルヴァン (クラッカー) - ヤマザキビスケット(旧:ヤマザキナビスコ)が2016年8月のライセンス契約を終了後に新発売したクラッカー商品
外部リンク
- Ritz US homepage
- Ritz UK website
- 【ナビスコ リッツ】
- リッツ (ritzcrackers.jp) - Facebook
- リッツ - YouTubeチャンネル
「リッツ (クラッカー)」の例文・使い方・用例・文例
- 私は冷えたおいしいスプリッツァーを1杯味わった。
- スピリッツを何度も何度も飲み干した。
- ピューリッツァー賞受賞者[作品].
- 彼女のマネージャーは、リッツで彼女を元気付けた
- 2種類以上のウイスキー、またはウイスキーと中性スピリッツを混ぜたもの
- セドリッツ粉で使用される複塩
- アウステルリッツの戦いという,ナポレオン1世とオーストリアとロシアの連合軍との戦争
- サンモリッツという都市
- ピュリッツア賞という,文学界やジャーナリズムの優れた業績に贈られる賞
- アメリカンフットボールで,ブリッツという守備プレー
- スプリッツァーというカクテル
- ヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)が先日,東京・銀座に日本第1号店をオープンした。
- これは大西洋岸にある有名なリゾート地,ビアリッツのビーチです。
- 2月14日,テネシー州メンフィスで行われたテニスのメンフィス・オープンの決勝で,錦(にし)織(こり)圭(けい)選手が米国のテイラー・フリッツ選手を6-4,6-4で破った。
- 決勝で,18歳のフリッツ選手は第1セットの最初の3ゲームを先取したが,錦織選手がすぐにゲームのペースを変えて,そのセットを取った。
- 錦織選手は第2セットの第5ゲームでフリッツ選手のサーブをブレークすると,そのままそのセットと試合に勝利した。
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