ランボルギーニ・カウンタックの開発
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/17 03:54 UTC 版)
「パオロ・スタンツァーニ」の記事における「ランボルギーニ・カウンタックの開発」の解説
詳細は「ランボルギーニ・カウンタック」を参照 カウンタックの先代モデルに当たるランボルギーニ・ミウラの欠点であった安定性の問題(パワーユニットがリアタイヤに極端に近く横置きに配置されているため、重量配分がリア寄りになってしまった)、さらにこの横置きのパワートレインのエキゾーストの取り回しの問題も発生しキャビンが騒々しく、しかもギアボックスのリンゲージが複雑な構造になっておりシフトフィールが良くないといった苦情もあった。 そこで、スタンツァーニはパワーユニットをカウンタック開発の際、縦置きにすることを決定した。縦置きにすることで、排気系のレイアウトがシンプルになりキャビン内の騒音も軽減でき整備性も良くなるといったメリットが生まれる。ただし、このレイアウトには欠点がありエンジンの前後長が長くなり、ホイールベースが長大にしまうということだ。 この欠点を改善するために、スタンツァーニはエンジンの前後を逆にし前側にギアボックスを配置するという極めて斬新なレイアウトを考えた。このレイアウトによってギアボックスをコクピットの2つのシートの間に配置し、ホイールベースが長くなる事を防ぎ、ミウラよりも短い2,450mmとした。さらに、ギアボックスからシフトレバーを直接生やすことができ、ミウラの欠点の一つであったシフトフィールの悪さも解決出来た。さらにスタンツァーニはカウンタックの全長もを詰めようと考えた。そこで、通常はフロントオーバーハングに置かれるラジエーターはエンジン両サイドに横置きに設置し、その下にフューエルタンクを配置した。これによってフロントオーバーハングに収められるのはスペアタイヤとバッテリーのみになった。ほか、テストドライバーの剛性向上の進言からモノコックを止めて古典的なスペースフレームに戻してはいるが、設計段階から4WDの追加を想定するなど、先進的デザインを採っている。
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