ランデブーとドッキング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/14 06:36 UTC 版)
「ジェミニ8号」の記事における「ランデブーとドッキング」の解説
第一回の軌道修正は発射から1時間34分後に行われた。飛行士らは軌道姿勢制御システム (Orbit Attitude and Maneuvering System, OAMS) を5秒間噴射し、遠地点をわずかに下げた。第二回の修正は軌道の遠地点の近くで行われ、速度を毎秒15メートル増加させ遠地点と近地点双方を上昇させた。第三回の修正は太平洋上空で行われ、横方向への噴射で毎秒18メートル加速し、軌道平面を南側に傾けた。メキシコ上空にさしかかったとき、ヒューストンの通信担当官ジム・ラヴェルは、さらに毎秒0.79メートル加速する最後の軌道修正が必要であると伝えた。 ランデブー用レーダーは、距離322キロメートルの地点でアジェナの姿をとらえた。発射から3時間48分10秒後、飛行士らはさらにロケットを噴射し、アジェナよりも高度が28キロ低い円軌道に進入した。最初にアジェナを目視したのは距離141キロの地点で、102キロまで接近したときコンピューターによる自動操縦に移行した。 その後の数度にわたる微調整で距離46メートルまで接近し、相対速度はゼロになった。飛行士らは30分間にわたってアジェナを目視で点検し、発射の衝撃による損傷は何も見られないことが確認されたため、管制室はドッキングを遂行するよう指令を出した。アームストロングは毎秒8センチメートルでアジェナへの接近を開始した。数分間のうちにアジェナのドッキング装置の留め金がかかり、緑色のランプが点灯してドッキングが完了したことが示された。「管制室、ドッキングが完了した! 実にスムーズなものだったよ」と、スコットは無線で地上に報告した。
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