ラモン・オルティズとは? わかりやすく解説

ラモン・オルティズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 22:28 UTC 版)

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ラモン・オルティズ
Ramon Ortiz
オリックス・バファローズ時代
(2008年7月30日)
基本情報
国籍 ドミニカ共和国
出身地 サンチェス・ラミレス州コツイ
生年月日 (1973-05-23) 1973年5月23日(48歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
175 lb =約79.4 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 1995年 アマチュア・フリーエージェントとしてカリフォルニア・エンゼルスと契約
初出場 MLB / 1999年8月19日
NPB / 2008年5月2日
最終出場 MLB / 2013年6月2日
NPB / 2008年9月26日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ラモン・ディオヘネス・オルティズRamon Diogenes Ortiz , 1973年5月23日 [1]- )は、ドミニカ共和国出身の元プロ野球選手投手)。

経歴

エンゼルス時代

1995年カリフォルニア・エンゼルスと契約を結んだ。

1999年にメジャーデビューした。

2002年には15勝9敗、防御率3.77と活躍。この年のワールドシリーズに出場し、世界一を経験している。

2003年には、キャリアハイの16勝をあげた。

レッズ時代

2004年12月14日にダスティン・モズリーとのトレードシンシナティ・レッズへ移籍した。

2005年オフにFAとなった。

ナショナルズ時代

ワシントン・ナショナルズ時代
(2006年4月11日)

2006年に、ワシントン・ナショナルズと契約を結んだ。9月4日のセントルイス・カージナルス戦では8回終了時点までノーヒットノーランを記録。だが9回の先頭打者アーロン・マイルズ安打を打たれ、ノーヒットノーラン達成はならなかった。オルティズはこの試合で相手投手のホルヘ・ソーサから本塁打を放っており、1962年アール・ウィルソン1971年のリック・ワイズに続く史上3人目のノーヒットノーランと本塁打の同一試合達成者になる可能性があった。

ツインズ時代

2007年1月19日にミネソタ・ツインズと1年310万ドルでヨハン・サンタナブーフ・ボンサーに続く先発3番手として契約[2]も結果を残すことが出来ず5月下旬にはブルペン要員に回され[3]。8月15日にはトレードでコロラド・ロッキーズへ移籍し10試合に登板。

オリックス時代

2008年4月1日にオリックス・バファローズと契約。ジェレミー・パウエルの二重契約問題があったため、即日支配下選手として公示された。

初登板となった5月2日の福岡ソフトバンクホークス戦で、5回途中6失点と打ち込まれ、5月17日の千葉ロッテマリーンズ戦では、2回までの6点援護をもらいながら、その裏に7失点KO。このように、初登板からしばらくは調子が上がらなかったが、5月29日の中日ドラゴンズ戦で5回1失点の好投で漸く来日初勝利をあげると、そこから3連勝。以後も先発ローテーション入りを果たした。6月12日の横浜ベイスターズ戦で先発を務めたが、試合前に神戸から大阪へ向かう際に電車を乗り違えるというハプニングを起こした。その後、駅員にレクチャーを受けながらも、1時間30分遅れて何とか京セラドーム大阪に到着した。なお、試合は6回途中1失点の好投で、3勝目をあげている[4]。5回を持たずに降板することが多く、途中二軍降格も味わった。最終的には4勝7敗、防御率5.82に終わり、シーズン終了後に退団。また、チームがクライマックスシリーズ第1ステージでの敗退が決まるやいなや、10月13日に球団に無断で帰国していた[5]

オリックス退団後

2009年2月10日、サンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を結んだが、この年はメジャー昇格はなかった。

2010年は当初韓国プロ野球・斗山ベアーズからのオファーがあったが、メジャーリーグで10年目のシーズンを迎えられれば生涯年金を手にすることができるため拒否した。そのためロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングで結果を残し、3年ぶりに開幕メジャー入りを果たした。

2011年4月10日にシカゴ・カブスとマイナー契約を結び、7月5日にメジャーに昇格。

2012年2月15日にサンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を結んだが3月26日に解雇され、4月4日にニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結んだ。11月3日にFAとなった。

ブルージェイズ時代

トロント・ブルージェイズ時代
(2013年4月17日)

2012年12月28日にトロント・ブルージェイズとマイナー契約を結んだ[6]

2013年4月15日にAAA級バッファロー・バイソンズに合流した[7]。4月23日にアーロン・ラフィーの枠を空けるためにDFAとなった[8]。その後ウェーバーにかけられたが、25日に再びバッファローへ合流した[9]。5月9日にメジャーに昇格し[10]、5月15日サンフランシスコ・ジャイアンツ戦に先発し、7回6安打1失点と好投し、2年ぶりの勝利を手にした。また先発で7イニング以上投げたのは2007年以来となった[11]。しかし、5月28日にシーズン二度目のDFAを受ける[12]。今回もウェーバーの後、5月31日にバッファローへ合流した。しかし、1日後の6月1日にブランドン・モローがDL入りしたため、メジャーへ昇格[13]。翌2日のサンディエゴ・パドレス戦に先発するも、右肘を痛め3回途中で緊急降板。その後、15日間のDL入りとなった。選手生命の危機かと心配されたが、MRIの結果、靭帯の損傷はなかった[14]。検査後、60日間のDLに変更となり[15]、そのままシーズンを終了した。10月31日にFAとなった。

メキシカンリーグ時代

2014年メキシカンリーグティファナ・ブルズでプレー。

2015年6月4日にキンタナロー・タイガースと契約。12月18日に自由契約となる。オフはドミニカ共和国のウィンターリーグでプレー。

プレースタイル・人物

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
1999 ANA 9 9 0 0 0 2 3 0 0 .400 218 48.1 50 7 25 0 2 44 2 2 35 35 6.52 1.55
2000 18 18 2 0 0 8 6 0 0 .571 472 111.1 96 18 55 0 2 73 7 4 69 63 5.09 1.36
2001 32 32 2 0 0 13 11 0 0 .542 916 208.2 223 25 76 6 12 135 7 0 114 101 4.36 1.43
2002 32 32 4 1 2 15 9 0 0 .625 896 217.1 188 40 68 0 5 162 7 3 97 91 3.77 1.18
2003 32 32 1 0 0 16 13 0 0 .552 814 180.0 209 28 63 0 12 94 4 0 121 104 5.20 1.51
2004 34 14 0 0 0 5 7 0 0 .417 543 128.0 139 18 38 4 4 82 5 3 64 63 4.43 1.38
2005 CIN 30 30 1 0 0 9 11 0 0 .450 755 171.1 206 34 51 1 7 96 4 1 110 102 5.36 1.50
2006 WSH 33 33 0 0 0 11 16 0 0 .407 871 190.2 230 31 64 14 18 104 4 3 127 118 5.57 1.54
2007 MIN 28 10 0 0 0 4 4 0 0 .500 400 91.0 112 12 15 1 5 44 2 1 54 52 5.14 1.40
COL 10 0 0 0 0 1 0 0 0 1.000 59 13.0 15 4 7 0 1 7 0 0 11 11 7.62 1.69
'07計 38 10 0 0 0 5 4 0 0 .556 459 104.0 127 16 22 1 6 51 2 1 65 63 5.45 1.43
2008 オリックス 17 17 0 0 0 4 7 0 0 .364 371 82.0 102 10 20 0 7 32 1 0 59 53 5.82 1.49
2010 LAD 16 2 0 0 0 1 2 0 1 .333 135 30.0 33 5 16 2 0 21 1 1 22 21 6.30 1.63
2011 CHC 22 2 0 0 0 1 2 0 1 .333 141 33.1 31 6 11 2 0 25 1 0 20 18 4.86 1.26
2013 TOR 7 4 0 0 0 1 2 0 0 .333 117 25.1 34 7 11 2 1 8 1 0 17 17 6.04 1.78
MLB:12年 303 218 10 1 2 87 86 0 2 .503 6337 1448.1 1566 235 500 32 69 895 45 18 861 796 4.95 1.43
NPB:1年 17 17 0 0 0 4 7 0 0 .364 371 82.0 102 10 20 0 7 32 1 0 59 53 5.82 1.49

年度別守備成績



投手(P)












1999 ANA 9 4 6 0 0 1.000
2000 18 1 12 0 1 1.000
2001 32 18 20 6 1 .864
2002 32 8 19 4 1 .871
2003 32 12 18 4 1 .882
2004 34 6 13 2 1 .905
2005 CIN 30 10 28 7 2 .844
2006 WSH 33 12 22 3 0 .919
2007 MIN 28 9 11 2 3 .909
COL 10 1 1 0 0 1.000
'07計 38 10 12 2 3 .917
2010 LAD 16 1 13 0 0 1.000
2011 CHC 22 2 6 0 0 1.000
2013 TOR 7 3 2 1 1 .833
MLB 303 87 171 29 11 .899
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録

NPB

背番号

  • 36 (1999年 - 2002年、2004年 - 2005年)
  • 45 (2003年)
  • 26 (2006年)
  • 44 (2007年)
  • 50 (2008年)
  • 35 (2010年)
  • 32 (2011年)
  • 34 (2013年)

脚注

  1. ^ https://www.mlb.com/player/ramon-ortiz-150009
  2. ^ Twins land veteran pitcher Ortiz”. Star Tribune. 2008年4月17日閲覧。
  3. ^ Notes: Ortiz moved to bullpen Right-hander is 3-4 with a 5.75 ERA this season”. The Official Site of The Minnesota Twins. 2008年4月17日閲覧。
  4. ^ Bs オルティズが3勝目「来日初のお立ち台」に笑顔[リンク切れ]
  5. ^ お騒がせ男オルティズ 無断帰国発覚!
  6. ^ Blue Jays sign two
  7. ^ Jays promote Bisons Ortiz”. bisons.com (2013年4月15日). 2013年4月15日閲覧。
  8. ^ Blue Jays DFA Ramon Ortiz” (2013年4月23日). 2013年4月23日閲覧。
  9. ^ Bisons split twinbill with PawSox” (2013年4月25日). 2013年4月26日閲覧。
  10. ^ Lott, Joh (2013年5月9日). “Blue Jays option Ricky Romero to Buffalo”. 2013年5月9日閲覧。
  11. ^ Ortiz looks to continue strong run as Blue Jays face Rays”. TSN.ca (2013年5月21日). 2013年5月21日閲覧。
  12. ^ Blue Jays designate Ortiz, option Weber”. MLB.com (2013年5月28日). 2013年5月28日閲覧。
  13. ^ Berry, Adam (2013年6月1日). “Morrow lands on DL with strained forearm”. MLB.com. 2013年6月1日閲覧。
  14. ^ Chisholm, Gregor (2013年6月4日). “Ortiz surprisingly doesn't have torn elbow ligament”. MLB.com. 2013年6月5日閲覧。
  15. ^ Ramon Ortiz moved to 60-day DL”. KFFL.com (2013年6月25日). 2013年8月8日閲覧。
  16. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2004』廣済堂出版、2005年、196頁。ISBN 4-331-51040-9
  17. ^ オリ助っ人オルティズ「理容師」と二刀流 - 野球ニュース” (日本語). nikkansports.com. 2021年12月9日閲覧。
  18. ^ オリ・オルティズ理髪師になる - 野球ニュース” (日本語). nikkansports.com. 2021年12月9日閲覧。
  19. ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2005』廣済堂出版、2005年、342頁。ISBN 4-331-51093-X

関連項目

外部リンク





固有名詞の分類

ロサンゼルス・ドジャース及びブルックリン・ドジャースの選手 マイク・ケキッチ  ブーグ・パウエル  ラモン・オルティズ  ジェイ・ギボンズ  ジャッキー・ロビンソン
シンシナティ・レッズの選手 ロン・ガント  コリー・ライドル  ラモン・オルティズ  デーブ・ウィリアムス  ピート・ローズ
ワシントン・ナショナルズ及びモントリオール・エクスポズの選手 伊良部秀輝  ジョン・ウェッテランド  ラモン・オルティズ  ジョン・パターソン  ケン・モッカ
ロサンゼルス・エンゼルス及びその前身球団の選手 ロン・ガント  トッド・クルーズ  ラモン・オルティズ  トリー・ハンター  ノーム・シーバーン
ミネソタ・ツインズの選手 ジェイソン・バートレット  クリス・ゴメス  ラモン・オルティズ  ケビン・マース  トリー・ハンター
ドミニカ共和国の野球選手 ドミンゴ・マルティネス  フリオ・フランコ  ラモン・オルティズ  ジョージ・ベル  クラウディオ・ガルバ
オリックス・バファローズの選手 ジェイソン・グラボースキー  日高剛  ラモン・オルティズ  的山哲也  阿南徹
コロラド・ロッキーズの選手 ロン・ガント  デール・マーフィー  ラモン・オルティズ  ダリル・カイル  マニー・コーパス

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