ラテンアメリカの銀鉱山と水銀とは? わかりやすく解説

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ラテンアメリカの銀鉱山と水銀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/10 16:13 UTC 版)

水銀の遺産アルマデンとイドリヤ」の記事における「ラテンアメリカの銀鉱山と水銀」の解説

スペイン帝国植民地のうち、ヌエバ・エスパーニャ副王領サカテカスグアナフアトなどの銀山と、ペルー副王領ポトシ銀山は銀の産出地として重要なものであったアメリカ大陸での銀の精錬には当初木炭大量に消費する溶鉱法が用いられていたが、1550年代水銀アマルガム利用する精錬法が導入され始めると、それが急速に広まっていった。それは「パティオ精錬法」と呼ばれるもので、中庭パティオ)の砕鉱機細かく砕いて泥状にした銀鉱石に塩を混ぜ状況に応じて石灰黄銅鉱なども混ぜる下準備ほどこした塊に、水銀混ぜて踏むことでアマルガム作り、その攪拌加熱によって銀を取り出すというものであった従来の銀の精錬大量に木材を使うものであり、サカテカス銀山開発によって山林大規模な伐採遭ったのに対しパティオ精錬法は最終工程一部除いて加熱必要がないため、禿山銀鉱山でも精錬ができるとして普及した。 それに伴って水銀需要増大したが、それを支えていたのがアルマデンイドリヤ、ウアンカベリカ(スペイン語版)(ペルー)の3鉱山であったスペインでは、一時的に中国産の導入などを検討したこともあったようだが、期待した量を買い付けられなかったことや、外国産を導入することで買い付けに伴う銀流出が起こることへの懸念などから実現されず、実質的にその後スペイン帝国時代全期間通じて上記3鉱山独占的な供給元となったこのうち主としてアルマデンヌエバ・エスパーニャ副王領の、ウアンカベリカはペルー副王領需要まかなうものと位置付けられイドリヤはそれらの補助的役割担った

※この「ラテンアメリカの銀鉱山と水銀」の解説は、「水銀の遺産アルマデンとイドリヤ」の解説の一部です。
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