ユーモアと気質喜劇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 06:23 UTC 版)
詳細は「ユーモア」および「気質喜劇」を参照 「ユーモア」という言葉は、会話や文章において相手を笑わせる事を意図する人間の気質や、具体的な言葉や行動においての表れをさすが、これは 古希:χυμός chymos 、ラテン語:humor(体液)に由来する。健康を左右するとされた「humor」は、気質、体調などを意味するようになり、さらに、調子の変わった人物を指す意味へと変化した。ルネッサンス時代になると、文芸批評家達が、美学的な用語である「ユーモア」として使い始めた。 17世紀イギリスでは、おもしろさ、おかしさ、滑稽さ、特異性などを意味するようになった。エリザベス朝時代のイギリスでは、奇矯であることが魅力的であるという風潮が一部にあり、そのような振る舞いが横行し、「ユーモア」という言葉が流行した。劇作家のウィリアム・シェイクスピアやベン・ジョンソンは、こうした風潮に辟易していた。ベン・ジョンソンは、ローマ古典劇を下敷きにした「気質喜劇」と呼ばれる作品群で、登場人物たちを一つの気質のみを誇張して類型的に描き、その愚行を風刺した。彼の気質喜劇としては、『ヴォルポーニー』、『錬金術師』などがよく知られる。
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