ユーザビリティの観点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/15 05:22 UTC 版)
「エラーメッセージ」の記事における「ユーザビリティの観点」の解説
エラーメッセージは、次のような情報を含んでいなければならない。 メッセージID(エラー番号) 多くのアプリケーションでは、エラーの番号が重要な情報となる。例えば、製品サポートに連絡する場合、エラー番号が判っていれば診断と対処方法が容易に判明することが多い。また、エラーメッセージ本体がユーザの理解できない言語であったとしても、番号が判っていれば対処の手掛かりとなる。 タイムスタンプ エラー発生の日付と時刻を表示すれば、データログを解析する際の手掛かりとなる。 メッセージの分類と重要度 エラーを、自動的に対処可能なエラー、人手で対処可能なエラー、対処不能なエラー、その他に分類する。ユーザに問題の重要度を知らせ、取りうる対処法を知らせる。 詳細(ユーザとプロセス) エラーのきっかけとなったユーザーを示す情報(ユーザ識別子など)を知らせる。そのユーザが複数のプロセスやタスクを実行していた場合、どのプロセスかを示す情報も必要である(コマンド実行パスなど)。これらも製品サポートが問題を調査する際に重要となる。 短いメッセージと詳細ボタン 表示されるメッセージは明確で簡潔であるべきで、初心者にも理解できる内容でなければならない。その中には、参照番号、エラーの種類、重要度、対処などの基本的情報が含まれている必要がある。それ以上の詳細情報は、詳細ボタンを押下した時点で表示されるようにしておく。 プログラムの状態や設定 エラーを検出した時点(サブルーチン)でエラーメッセージを決めてしまうのではなく、そこに至った過程を考慮してユーザにわかりやすいメッセージにする。例えばフォームへのユーザ入力に問題がある場合、どのフィールドがどのようにまずいのかを示す。また、例えばデフォルトとしているプリンタ設定が間違っている場合、単に "プリンタの準備ができていません" とするのではなく、"プリンタ(エプソン123A)の準備ができていません" のように現在の設定がどうなっているかを示すのがよい。
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