ユダヤ人の王イエスとは? わかりやすく解説

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ユダヤ人の王イエス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/30 15:38 UTC 版)

INRI」の記事における「ユダヤ人の王イエス」の解説

福音書においてはユダヤ人の王」はユダヤ人ではない(異邦人登場人物イエスに対して使用する称号である。 『マタイによる福音書』(2:1–8)では、イエスベツレヘム生まれた際に、東から来た「占星術学者たち」(東方の三博士)は「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか」と尋ねる。ヘロデ大王はこれを聞いてイエス危険視し、後にベツレヘムでの幼児虐殺命じる。 祭司からなる最高法院サンヘドリン)によって逮捕されイエスユダヤ属州総督ピラト渡された時、ピラトイエスを「お前はユダヤ人の王なのか」と問い詰める。『マタイ』『マルコ』『ルカ』の3つの福音書では、イエスがこの質問に対して「それはあなたが言っていることです」と曖昧な答えをし、ピラトにふたたび質問される2度と口を開かなった描かれている。一方で、『ヨハネによる福音書』ではイエスが「私の王国この世には属していない」(「この世のものではない」とも)と主張し、これについてピラト対話をする(18:3338)。 イエスローマ兵たちに鞭打ちされた後、荊冠編んだ冠)を被らされた。すると兵士たちふざけてユダヤ人の王歳」と歓呼して彼に暴行加えた。『マタイ』(27:2731)・『マルコによる福音書』15:1620)ではこれがイエス死刑判決受けた後に起こった出来事となっているが、『ヨハネによる福音書』(19:1–3)ではイエス鞭打ちの刑を受けるのは裁判最中であり、イエス殺さずに済むためのピラト策略として描かれている。ピラトこの後荊冠被ったイエスの姿を群衆見せてこの人を見よ」と宣言するが、それにも関わらず群衆イエス処刑要求する19:4–6)。 一方で『ルカによる福音書』ではイエスローマ兵に侮辱される場面はなく、代わりにピラトイエスエルサレム滞在であったアンティパスに渡すと、アンティパスがイエス嘲笑して派手な着物着せてピラト送り返したという記事がある(23:4–12)。また、ピラトは「死刑に当たる犯罪は見つからなかったから、鞭で懲らしめて釈放しよう」と群衆に言うが(23:16, 22)、他の福音書違ってイエス処刑前に鞭打ちされたと明示されていない。(ただし、イエスが鞭で打たれることを予言する場面18:3133)がある。)

※この「ユダヤ人の王イエス」の解説は、「INRI」の解説の一部です。
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