モユニ1190形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/21 05:40 UTC 版)
「東武モニ1470形電車」の記事における「モユニ1190形」の解説
モユニ1190 西新井工場の入換車として運用されていたモハ1110形1110を種車として、1955年(昭和30年)11月に竣功し東上線へ配属された。当初は車内座席を撤去して郵便物整理棚を新設し、当該箇所の側窓を白く塗り潰した程度の軽微な改造が施工されたのみで、外観上ほぼ原形を保ったまま運用された。 1963年(昭和38年)8月に踏切事故で池袋側の前面を大破し、復旧に際しては破損した池袋側の前面を旧デハ105形グループに類似した3枚窓構造に改造し、前面窓の固定支持方式がHゴム化されたことから、以降両側の妻面形状が異なる前後非対称構造となった。1967年(昭和42年)3月には寄居側の前面についても3枚窓構造化改造が実施され、同時に寄居側運転台については運転室拡大および乗務員扉の新設が施工されたほか、側面に荷物積卸用の大型両開扉を新設し、窓配置はd1B3D2 3 2D1(d:乗務員扉、D:元の客用扉、B:荷物用扉)となった。 なお、モユニ1190形の主要機器は大正14年系デハ2形として竣功した当時の機器をそのまま搭載していることから、元モハ1400形を改造した荷電各形式とは仕様が異なる。主電動機はウェスティングハウス・エレクトリック (WH) 社WH-556-J6(端子電圧750V時定格出力75kW)を1両当たり4基搭載し、台車はブリル27-MCB-2(固定軸間距離2,134mm)、主制御器は電磁単位スイッチ式手動加速 (HL) 制御である。
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