モデル33 アクロバット・ボナンザ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 15:02 UTC 版)
「ビーチクラフト ボナンザ」の記事における「モデル33 アクロバット・ボナンザ」の解説
ボナンザは機体強度が高いことから各国で訓練機に用いられてきたが、さらに機体強度を向上させ、曲技飛行が可能なモデルが開発された。ビーチ社の既存の大型機種の部品(クイーンエアのエルロンリブ、トラベルエアの翼桁など)を流用し、垂直尾翼の外板増厚、胴体部分のストリンガ追加、方向舵操舵索の強化などが施された結果 荷重プラス6G マイナス3Gまでの曲技飛行(重量制限+前席2名操縦の制約あり)が可能となった。専用の燃料ポンプ、ショルダーハーネス、Gメータを特別装備する。外観上は脱出に備えたクイック・リリース式のドアで容易に判別できる。 モデルE33B(1968年) E33の曲技飛行バージョン、標準エンジン型。 IO-470-K(225hp)装備。 モデルE33C(1968年) 25機生産。E33の曲技飛行バージョン、高出力エンジン型。IO-520-B(285hp)装備。当時のカタログ価格は$38,250 モデルF33C(1970年) 154機生産。F33Aの曲技飛行バージョン、IO-520-BB(285hp)装備。1973年から胴体が19インチ延長され1987年まで生産された。1987年当時のカタログ価格は$184,500 曲技の科目としては、エルロンロール、バレルロール、インサイドループ、インメルマンターン、キューバンエイト、スプリットS、スタークロスなどが承認されている。以下はF33Cの代表的な曲技機動における速度である。 最大開始速度(=Maximum Entry Speed) シャンデル(Chandelle) 145 Kts レイジーエイト(Lazy Eight) 145 Kts 急旋回(Steep Turn) 145 Kts 推奨開始速度(=Recommended Entry Speed) 宙返り(Loop) 167 Kts キューバンエイト(Cuban Eight) 167 Kts インメルマン(Immelmann) 176 Kts スローロール(Slow Roll) 141 Kts バレルロール(Barrel Roll) 132 Kts シングルスナップロール(Single Snap Roll) 96 Kts スプリットエス(Split "S") 79 Kts
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