メンピン・メンタンピン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 05:37 UTC 版)
「平和 (麻雀)」の記事における「メンピン・メンタンピン」の解説
平和は立直と複合すればメンピン、断ヤオと複合すればタンピン、両者が複合すればメンタンピンと呼ばれる。 本来メンピン(門平)とは門前清平和の意味であり、すなわち古い時代において鳴いて作った喰い平和が認められていた状況で、あえて鳴かずに作ったピンフを指していた。これは、平和を門前でロン和了することによって更に10符が加算されるという有意な点数の複合だった。 しかし戦後の立直麻雀(途中立直ルール)の普及後はメンピンと言えば専ら立直+平和という役の複合を指すようになっている。途中立直のルールの普及期には途中立直ありのルールと途中立直なしのルールが混在するという問題が生じていたため、当時の麻雀ルールのデファクトスタンダードだった日本麻雀連盟では折衷案として「門前清(門前清自摸和と門前ロンの両方)に対して(聴牌時に宣言せずとも途中立直相当の)1翻を上乗せする」という旨の公式ルールを一時期採用していたことが確認されている。この結果、門前清平和(メンピン)は立直平和相当となり、計2翻として機能するようになった。連盟はその後アルシーアル麻雀に特化して途中立直は結局採用されなかった一方で、一般の麻雀では途中立直ルールが普及したことにより、どちらも門前清による1翻上乗せルールは無くなった。しかし喰い平和がアガリ役としては認められなくなったこともあり、「メンピン」はいつしか立直+平和を指す言葉として普及していた。 なお1翻縛りのルールが普及すると門前ロン10符もアガリ役とは見なされなくなり、「門前清という役」としては門前清自摸和だけが残った。この意味においてメン(タン)ピンが本来は平和(+断ヤオ)+門前清自摸和だったとする説明も必ずしも間違いとは言えないが、初期の麻雀では平和と門前清自摸和は複合しないルールだったため、現実問題としては門前ツモよりも門前ロンに由来している(ピンフを含まない門前清タンヤオのみの場合はその限りではない)。平和のツモアガリが認められるようになると、メン(タン)ピンツモで3翻(4翻)という事態も生じるようになった。言葉の由来上は「門前清」が重複するが、この場合の「メン」は(門前ロンに由来する)立直を指しており、「ツモ」が門前清自摸和を指す。
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