普及期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/13 18:25 UTC 版)
1992年(平成4年)11月1日、ソニーが初のMDレコーダー『MZ-1』を発売するが、90年代前半はレコーダー/プレーヤーは非常に高価格であったため、全くと言っていいほど市場が拡大しなかった。 しかし90年代中頃以降、ソフトを持ち運ぶ必要があるカーオーディオや携帯音楽プレーヤーなど、若年層をターゲットとする業界では、CDに比べて手軽である点とコンパクトカセットに比べて高音質である点が受け、カーオーディオではCD+MDの2DIN一体機が、携帯プレーヤーではMDウォークマンタイプが主流となった。 また2000年代に入ると、今度はMDLP対応機種が発売されて、長時間の再生に対応したことや、カーオーディオやMDウォークマン等でMDに馴れた若年層の間で、今度は家庭用MDコンポやMDラジカセ等も普及したことで、全盛期を迎えた。 一方で、セパレートタイプのステレオやデッキの製品数が少なかったことから、オーディオマニアの間ではほとんど普及せず、また従来型のラジカセを愛用する保守的な中高年齢層にも受け入れられなかった。また録再の機械の故障も多々あった。 因みに、普及当時は莫大なライセンス料の支払いという意味での敗者になることを避けるため、競合規格のDCC共々ソニー・フィリップス・松下電器産業の3社で共同ライセンスしていた。
※この「普及期」の解説は、「MDレコーダー」の解説の一部です。
「普及期」を含む「MDレコーダー」の記事については、「MDレコーダー」の概要を参照ください。
- 普及期のページへのリンク