門前清という役
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/20 08:10 UTC 版)
門前清(メンチェンチン、メンシェンチン)は、かつて日本麻雀連盟の競技麻雀で採用されていた役の名前でもある。その後の麻雀で言う門前清自摸和および門前加符10符の総称で、自摸和(ツモアガリ)で1翻・栄和(ロンアガリ)で10符増しとなる点は同じである。ただし(遅くとも)昭和23年度ルールでは暫定的に途中立直も統合されており、メンゼンであるというだけで立直相当の1翻が上乗せされていた。 日本では昭和20年代前半ごろには既に途中立直のルールが主流になりつつあったが、当時の連盟ルール(アルシーアル麻雀)では従来からの第1打での立直(その後のダブル立直)を採用していた。連盟では途中立直ルールの一般化に配慮した経過措置として、「門前清」の役について暫定的に自摸和で2翻・栄和で1翻+10符増しと優遇した。これにより連盟の競技麻雀では、メンゼンであれば途中立直1翻に相当する点数が計上された。前述の第1打での立直は当時1翻役だったが、必ず門前清が複合するため、その後のダブル立直と同じ実質2翻の役となった。同様に門前清平和(メンピン)も立直麻雀における立直平和に相当し、計2翻として機能した。 連盟ルールは昭和25年度版から単純化され、従来の第1打での立直は廃止された。門前清も2つの「役」に解体され、自摸和に限定した1翻役の「門前清摸和」および、栄和に限定した10符増しとなる役「門前清栄和」とされた。なお途中立直は結局採用されなかった。
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