ミトコンドリア
【概要】 糸状体。体中の全ての細胞の細胞質に数百個ずつある顆粒状の構造体。ブドウ糖から細胞のエネルギーであるATP(アデノシン三燐酸)を作る発電所である。1個のミトコンドリアには数個の環状のDNAがあり、エネルギー製造にかかわる37個の遺伝子をもっている。つまりATP合成酵素と呼吸鎖複合体の蛋白、そしてそれを作る遺伝子である。この遺伝子異常の病気として、アルツハイマー病や、さまざまな神経、筋肉の病気が起こる。
【詳しく】 受精の時に精子は精子のミトコンドリアを卵子の中に持ち込まない。それでミトコンドリアの中にある遺伝子DNAは、精子と卵子の合体産物である細胞核には関係なく、母親の卵細胞のミトコンドリアDNAを受け継ぐという、変わった遺伝形式をとる。このミトコンドリアDNAを複製する酵素はDNAポリメラーゼγという。
《参照》 核酸系逆転写酵素阻害剤、 DNAポリメラーゼ
ミトコンドリアと同じ種類の言葉
細胞小器官に関連する言葉 | ミトコンドリア 小胞体(しょうほうたい) 色素体 |
ミトコンドリアに関連する言葉 | ミトコンドリア ミトコンドリアtRNA ミトコンドリア障害 |
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