マンガリザシオン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 15:06 UTC 版)
「フランスにおける日本の漫画」の記事における「マンガリザシオン」の解説
2005年には新刊の漫画類において従来のバンド・デシネより日本漫画の方がタイトル数で勝るようになり、日本漫画を含めたバンド・デシネの評論・研究で知られるジル・ラティエ (Gilles Ratier) はこの年を《マンガリザシオンの年 = 日本漫画普及元年》 ( « l'année de la mangalisation » ) と呼んだ。業界でこれを歓迎する態度を表明した者は珍しかったといってよい。2005年に出版されたアジア漫画は1,142冊であり、これは新刊漫画の42%に相当、このうちの実に937が日本漫画である。2006年には新刊漫画の44%にあたる1,418冊がアジア漫画、このうち1,110が日本漫画であった。2008年の統計ではフランスで出版された1,411冊のアジア漫画のうち、1,288が日本漫画である。人気のあるタイトル同士を比較すると、『NARUTO -ナルト-』13万部、『SAMURAI DEEPER KYO』および荒川弘『鋼の錬金術師』 (Fullmetal alchemist, 2005 - ) それぞれ8万部、『銃夢 LastOrder』『HUNTER×HUNTER』『遊☆戯☆王』『フルーツバスケット』『シャーマンキング』各7万部、鳥山明『ネコマジン』 (Neko Majin) 6万5千部、大暮維人『エア・ギア』 (Air Gear, 2006 - ) および『ONE PIECE』それぞれ6万部といった具合であるが、バンド・デシネの「Titeuf」は64万部と個別の発行部数ではまだバンド・デシネとの差は大きい。2006年初頭には年間の発行部数が1,110万部に達し、日本に次ぐ世界第二の日本漫画「消費国」となった(アメリカ合衆国がこれに次ぐ)。日本漫画は漫画類全体の流通総額の25%を占め、若年層向けフィクションに次いで出版界で最も動きの激しい部門の中で筆頭の伸び率を記録している。[要出典]
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