マルチプロセッサ対応とは? わかりやすく解説

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マルチプロセッサ対応

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 07:32 UTC 版)

NEC SX」の記事における「マルチプロセッサ対応」の解説

カーネルマルチスレッド化を行なっている。

※この「マルチプロセッサ対応」の解説は、「NEC SX」の解説の一部です。
「マルチプロセッサ対応」を含む「NEC SX」の記事については、「NEC SX」の概要を参照ください。


マルチプロセッサ対応

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/19 08:15 UTC 版)

R4000」の記事における「マルチプロセッサ対応」の解説

マルチプロセッササポートするにあたって重要な点のひとつはキャッシュコヒーレンシである。R4000MC/R4400MCでは、スヌープ方式採用されており、無効型(MESI)プロトコル更新型(MOESI)プロトコル選択できるようになっている(MESIプロトコル参照)。 もうひとつマルチプロセッサで重要となるのは、並行して動作するスレッド間の同期をとる機構である。MIPSでは以下のふたつの機構同期をとる。 sync命令 はメモリアクセスの順序性保証する。たとえば、あるデータ更新したら、更新完了を示すフラグ立てるとする。その順番TLBキャッシュの状態に左右され期待した順番ならない更新していないものが更新されたように他のプロセッサから見えてしまう。これを防ぐのがsync命令である。まず、プロセッサXが次のようなコード実行するsw t3, DT1 li t4, 1 sync sw t4, FL1 ここで、DT1が更新されたことをFL1で示す。一方プロセッサYは次のようなコード実行するloop: lw t5, FL1 beq t2, zero, loop nop sync lw t6, DT1 これによって順序性を保つ。sync命令マルチプロセッサない場合でも、I/Oデバイスへの書き込み通常キャッシュ使用しないが、プロセッサ内にストアバッファがあるので命令完了して書き込まれていないことがある)の完了保証する目的で使うことができる。 ll/sc命令 ll命令load linked)はロード命令として動作するが、その際にロードアドレスをCP0レジスタ LLAddr に格納しておく。その後ロードした内容変更加えsc命令store conditional)で元のアドレス書き込む。ただし、sc命令は以下のように動作する。 まずLLAddrに格納されているアドレスストアようとしているアドレスが同じかどうかチェックする。違う場合失敗したとしてストア元のレジスタに 0 を格納して終了する次に該当するキャッシュラインの状態をチェックする。これによって他のプロセッサがそのキャッシュライン該当するメモリアドレス書き込み行ったかどうかがわかるので、もし書き込まれていたら失敗した判断してストア元のレジスタに 0 を格納して終了する成功すればメモリ書き込み行ってストア元のレジスタに 0 以外を書き込んで終了する。 なお、LLAddr は例外発生した場合クリアされる。これを使うと、単純なスピンロックも、リーダー・ライターロックも実現可能である。スピンロックコードは以下のようになるLoop: ll t2, (t1) ; t1 の指すアドレスからロックワードを読み込む(0:未ロック 1:ロック済みori t3, t2, 1 ; 1 を立てbeq t3, t2, Loop ; 1 が元から立っている場合スピンする nop sc t3, (t1) ; 書き戻す beq t3, zero, Loop ; じゃまが入った場合最初からやり直し nop

※この「マルチプロセッサ対応」の解説は、「R4000」の解説の一部です。
「マルチプロセッサ対応」を含む「R4000」の記事については、「R4000」の概要を参照ください。

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