マニ文字_(Unicodeのブロック)とは? わかりやすく解説

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マニ文字 (Unicodeのブロック)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/23 07:47 UTC 版)

マニ文字 (Unicodeのブロック)
Manichaean
範囲 U+10AC0..U+10AFF
(64 個の符号位置)
追加多言語面
用字 マニ文字
主な言語・文字体系
割当済 51 個の符号位置
未使用 13 個の保留
Unicodeのバージョン履歴
7.0 51 (+51)
公式ページ
コード表 ∣ ウェブページ
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マニ文字(マニもじ、英語: Manichaean)は、Unicodeブロックの一つ。

解説

3世紀から10世紀ごろにかけてサーサーン朝ペルシア及びその周辺地域(ウイグル王国[1]など)のマニ教の信者によって現在のイランウズベキスタンタジキスタンアフガニスタンにあたる中央アジア地域で用いられていた、インド・ヨーロッパ語族インド・イラン語派イラン語群に属するパルティア語[1]パフラヴィー語[1]ソグド語[1]バクトリア語[1]、近世ペルシア語[1]や、現在の中華人民共和国新疆ウイグル自治区にあたる地域で話されたインド・ヨーロッパ語族ケントゥム語派に属するトカラ語[1]、加えて同じく現在の新疆ウイグル自治区やカザフスタンキルギスモンゴルなどにあたる地域で話されたテュルク語族に属する古ウイグル語[1][2]古テュルク語[3]を表記するためのマニ文字を収録している。

マニ文字はパルミラ文字或いはシリア文字エストランゲロ体から派生した文字体系であり、音素文字のうち基本的に母音を表記せず、子音字のみで綴られるアブジャドに分類される。アラビア文字ヘブライ文字などと同様に右から左への横書き(右横書き)であり、単語毎に分かち書きをする[1]

アラビア文字やシリア文字と同様にそれぞれの文字は単語内の位置(独立・語頭・語中・語末)によって形状が変化するが、アラビア文字ほど複雑な変化はせず、多くの文字では前後の文字と接続するかどうかの差異しかない。ただし、一部の文字は語末形において大きく形が変化する。なお、文字の語内位置による字形変化を説明する場合はゼロ幅接合子(U+200D; ZWJ)を用いることで、その字形を表現することができる。例えば字母aleph(U+10AC0 𐫀)の語中形は‍𐫀‍U+200D U+10AC0 U+200Dの形で表すことができる。

また、強調のため文字と文字とを繋ぐ線を引き延ばして書かれることがあるが、Unicodeではアラビア文字で同様の用途で用いられるU+0640 ـ ARABIC TATWEEL(タットウィール)を使用してこれを表現する[1]

加えて、アラビア文字などと同様に独自の数字体系(マニ数字)を有している。

マニ文字は本来の文字名が判明しておらず、Unicode公式では対応する帝国アラム文字の命名規則に従って文字名が付けられている。上付きの2つの点が付いた、アラム文字にない拡張文字には多くの場合-H-を加えて文字名を表している(U+10ACA 𐫊 MANICHAEAN LETTER ZHAYINなど)が、字母ayinとshinについてはこの方法が意味を成さないため、それぞれ文字名の最初の文字を繰り返してaayn, sshinと命名されている[1]

符号位置の順序はおおむね伝統的なマニ文字の順序に従っている。

Unicodeのバージョン7.0において初めて追加された。

収録文字

コード 文字

(独立形)

文字名(英語) 語頭形 語中形 語末形 用例・説明 ラテン文字転写[1]
字母
U+10AC0 𐫀 MANICHAEAN LETTER ALEPH 𐫀‍ ‍𐫀‍ ‍𐫀 子音[ʔ]を表す。

通常は他の二重結合文字または左結合文字と右結合(前の文字と接続)しないが、字母beth及びbheth(及びしばしばgimel)が後続した場合のみ右結合となる[1]

U+10AC1 𐫁 MANICHAEAN LETTER BETH 𐫁‍ ‍𐫁‍ ‍𐫁 子音[b]を表す。 b
U+10AC2 𐫂 MANICHAEAN LETTER BHETH 𐫂‍ ‍𐫂‍ ‍𐫂 子音[β]を表す。 β
U+10AC3 𐫃 MANICHAEAN LETTER GIMEL 𐫃‍ ‍𐫃‍ ‍𐫃 子音[ɡ]を表す。 g
U+10AC4 𐫄 MANICHAEAN LETTER GHIMEL 𐫄‍ ‍𐫄‍ ‍𐫄 子音[ɣ]を表す。 γ
U+10AC5 𐫅 MANICHAEAN LETTER DALETH 𐫅‍ ‍𐫅‍ ‍𐫅 子音[d]を表す。 d
U+10AC6 𐫆 MANICHAEAN LETTER HE 𐫆‍ ‍𐫆‍ ‍𐫆 子音[h]を表す。
U+10AC7 𐫇 MANICHAEAN LETTER WAW 𐫇‍ ‍𐫇‍ ‍𐫇 子音[w]を表す。 w
表語文字
U+10AC8 𐫈 MANICHAEAN SIGN UD 接続詞「そして(and)」を意味する単語"ud"を表す[4] ẉ̇/ẅ/u
字母
U+10AC9 𐫉 MANICHAEAN LETTER ZAYIN 𐫉‍ ‍𐫉‍ ‍𐫉 子音[z]を表す。 z
U+10ACA 𐫊 MANICHAEAN LETTER ZHAYIN 𐫊‍ ‍𐫊‍ ‍𐫊 ž
U+10ACB 𐫋 MANICHAEAN LETTER JAYIN 𐫋‍ ‍𐫋‍ ‍𐫋 子音[d͡ʒ]を表す。 j
U+10ACC 𐫌 MANICHAEAN LETTER JHAYIN 𐫌‍ ‍𐫌‍ ‍𐫌 ǰ/ź
U+10ACD 𐫍 MANICHAEAN LETTER HETH 𐫍‍ ‍𐫍‍ ‍𐫍 子音[ħ]を表す。 h
U+10ACE 𐫎 MANICHAEAN LETTER TETH 𐫎‍ ‍𐫎‍ ‍𐫎 子音[tˤ]を表す。
U+10ACF 𐫏 MANICHAEAN LETTER YODH 𐫏‍ ‍𐫏‍ ‍𐫏 子音[j]を表す。 y
U+10AD0 𐫐 MANICHAEAN LETTER KAPH 𐫐‍ ‍𐫐‍ ‍𐫐 子音[k]を表す。 k
U+10AD1 𐫑 MANICHAEAN LETTER XAPH 𐫑‍ ‍𐫑‍ ‍𐫑 子音[x]を表す。 k̇/x/ḫ
U+10AD2 𐫒 MANICHAEAN LETTER KHAPH 𐫒‍ ‍𐫒‍ ‍𐫒
U+10AD3 𐫓 MANICHAEAN LETTER LAMEDH 𐫓‍ ‍𐫓‍ ‍𐫓 子音[l]を表す。 l
U+10AD4 𐫔 MANICHAEAN LETTER DHAMEDH 𐫔‍ ‍𐫔‍ ‍𐫔 子音[ð]を表す。 δ
U+10AD5 𐫕 MANICHAEAN LETTER THAMEDH 𐫕‍ ‍𐫕‍ ‍𐫕 子音[θ]を表す。 θ/δδ[5]
U+10AD6 𐫖 MANICHAEAN LETTER MEM 𐫖‍ ‍𐫖‍ ‍𐫖 子音[m]を表す。 m
U+10AD7 𐫗 MANICHAEAN LETTER NUN 𐫗‍ ‍𐫗‍ ‍𐫗 子音[n]を表す。 n
U+10AD8 𐫘 MANICHAEAN LETTER SAMEKH 𐫘‍ ‍𐫘‍ ‍𐫘 子音[s]を表す。 s
U+10AD9 𐫙 MANICHAEAN LETTER AYIN 𐫙‍ ‍𐫙‍ ‍𐫙 子音[ʕ]を表す。
U+10ADA 𐫚 MANICHAEAN LETTER AAYIN 𐫚‍ ‍𐫚‍ ‍𐫚 ‘̈
U+10ADB 𐫛 MANICHAEAN LETTER PE 𐫛‍ ‍𐫛‍ ‍𐫛 子音[p]を表す。 p
U+10ADC 𐫜 MANICHAEAN LETTER FE 𐫜‍ ‍𐫜‍ ‍𐫜 子音[f]を表す。 f
U+10ADD 𐫝 MANICHAEAN LETTER SADHE 𐫝‍ ‍𐫝‍ ‍𐫝 子音[sˤ]を表す。

字母yodh及びnunが後続すると特殊な合字を形成する[1]

c/č
U+10ADE 𐫞 MANICHAEAN LETTER QOPH 𐫞‍ ‍𐫞‍ ‍𐫞 子音[q]を表す。 q
U+10ADF 𐫟 MANICHAEAN LETTER XOPH 𐫟‍ ‍𐫟‍ ‍𐫟 子音[χ]を表す。
U+10AE0 𐫠 MANICHAEAN LETTER QHOPH 𐫠‍ ‍𐫠‍ ‍𐫠
U+10AE1 𐫡 MANICHAEAN LETTER RESH 𐫡‍ ‍𐫡‍ ‍𐫡 子音[r]を表す。 r
U+10AE2 𐫢 MANICHAEAN LETTER SHIN 𐫢‍ ‍𐫢‍ ‍𐫢 子音[ʃ]を表す。 š
U+10AE3 𐫣 MANICHAEAN LETTER SSHIN 𐫣‍ ‍𐫣‍ ‍𐫣 ś/ṡ
U+10AE4 𐫤 MANICHAEAN LETTER TAW 𐫤‍ ‍𐫤‍ ‍𐫤 子音[t]を表す。 t
結合記号
U+10AE5 𐫥 MANICHAEAN ABBREVIATION MARK ABOVE 字母shinおよびwawと共に、š、š’n、w の組み合わせで用いられ、それぞれ通常の綴りである ’wš、’wš’n、’wd の略語を表す[1]

U+0308 ̈ COMBINING DIAERESISで転写される[1]

̈
U+10AE6 𐫦 MANICHAEAN ABBREVIATION MARK BELOW 主に写本の行末において、行内に単語が収まるように綴りが短縮されていることを示すために用いられる[1]

U+0308 ̈ COMBINING DIAERESIS或いはU+0324 ̤ COMBINING DIAERESIS BELOWで転写される[1]

̤
数値
U+10AEB 𐫫 MANICHAEAN NUMBER ONE 𐫫‍ ‍𐫫‍ ‍𐫫 単位数字の1 1
U+10AEC 𐫬 MANICHAEAN NUMBER FIVE 𐫬‍ ‍𐫬‍ ‍𐫬 単位数字の5 5
U+10AED 𐫭 MANICHAEAN NUMBER TEN 𐫭‍ ‍𐫭‍ ‍𐫭 単位数字の10 10
U+10AEE 𐫮 MANICHAEAN NUMBER TWENTY 𐫮‍ ‍𐫮‍ ‍𐫮 単位数字の20 20
U+10AEF 𐫯 MANICHAEAN NUMBER ONE HUNDRED 𐫯‍ ‍𐫯‍ ‍𐫯 単位数字の100 100
約物
U+10AF0 𐫰 MANICHAEAN PUNCTUATION STAR 見出しの始まりと終わりを示す[1]
U+10AF1 𐫱 MANICHAEAN PUNCTUATION FLEURON 赤または青の花びらで囲まれた黒い点[1]

見出しや注釈の始まりと終わりを示す[1]

U+10AF2 𐫲 MANICHAEAN PUNCTUATION DOUBLE DOT WITHIN DOT 赤い円で囲まれた2つの黒い点[1]

散文テキスト内のテキストの大きな単位、或いは韻文における節の終わりを示す[1]

U+10AF3 𐫳 MANICHAEAN PUNCTUATION DOT WITHIN DOT 赤い円で囲まれた 1 つの黒い点[1]

散文テキスト内のテキストの小さな単位、或いは韻文における半詩(half-verse)の終わりを示す[1]

U+10AF4 𐫴 MANICHAEAN PUNCTUATION DOT テキストのサブユニット、文の論理的部分、またはリスト内の単位を示す[1] ·
U+10AF5 𐫵 MANICHAEAN PUNCTUATION TWO DOTS 通常は赤い丸で書かれる[1]

見出しや注釈の始まりと終わりを示す[1]

U+10AF6 𐫶 MANICHAEAN PUNCTUATION LINE FILLER 行を埋めるための省略記号のようなものとして使用される[1] *

小分類

このブロックの小分類は「字母」(Letters)、「表語文字」(Logogram)、「結合記号」(Combining marks)、「数値」(Numbers)、「約物」(Punctuation)の5つとなっている[4]。本ブロックでは、Unicodeのバージョン更新時の文字追加が隙間を埋める形で行われた影響で、同一の小分類に属する文字が飛び飛びの符号位置に割り当てられていることがある。

字母(Letters

この小分類にはマニ文字のうち、基本的な字母が収録されている。

表語文字(Logogram

この小分類にはマニ文字のうち、1文字で単語を表す表語文字が収録されている。

結合記号(Combining marks

この小分類にはマニ文字のうち、他の字母に結合する、文字幅を持たない結合文字ダイアクリティカルマーク)が収録されている。

数値(Numbers

この小分類にはマニ文字のうち、位取り記数法を用いず、単位数字を並べて表現する数値記号(Unicode上では10進法の位取り記数法を用いる"digit"とは区別される)が収録されている。

アラビア・インド数字とは異なり、数字も右横書きで書かれる[1]。また、字母同様に文字列の位置によって形状(独立形・語頭形・語中形・語末形)が変化する。

約物(Punctuation

この小分類にはマニ文字で用いられる句読点などの約物類が収録されている。

句読点の一部は赤や青などの色付きで表記されるが、Unicode上は色情報については扱いの対象外となっている[1]

異体字

本ブロックに含まれる5つの文字には使い分けが存在するが、文脈による自動的な処理が不可能な異体字[1]が存在し、Unicodeではこれを異体字セレクタVS1(U+FE00)を用いて表現することが可能である[4]

異体字選択に係る制御綴り
U+ 10AC5 10AC6 10AD6 10AD7 10AE1
既定の符号位置 𐫅 𐫆 𐫖 𐫗 𐫡
VS1添加 (独立形) 𐫅︀ 𐫆︀ 𐫖︀ 𐫗︀ 𐫡︀
VS1添加 (語頭形) ‍𐫅︀ ‍𐫆︀ ‍𐫖︀ ‍𐫗︀ ‍𐫡︀
VS1添加 (語中形) ‍𐫅︀‍ ‍𐫆︀‍ ‍𐫖︀‍ ‍𐫗︀‍ ‍𐫡︀‍
VS1添加 (語末形) 𐫅︀‍ 𐫆︀‍ 𐫖︀‍ 𐫗︀‍ 𐫡︀‍
ラテン翻字 d m n r

必須の合字

字母sadhe(U+10ADD 𐫝)は字母yodh(U+10ACF 𐫏)及び字母nun(U+10AD7 𐫗)が後続すると必ず特殊な合字を形成する[1]

必須の合字
独立形 語頭形 語中形 語末形
sadhe+yodh(cy) 𐫝𐫏 𐫝𐫏‍ 𐫝‍𐫏‍ ‍𐫝𐫏
sadhe+nun(cn) 𐫝𐫗 𐫝𐫗‍ ‍𐫝𐫗‍ ‍𐫝𐫗

文字コード

マニ文字(Manichaean)[1]
Official Unicode Consortium code chart (PDF)
  0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F
U+10ACx 𐫀 𐫁 𐫂 𐫃 𐫄 𐫅 𐫆 𐫇 𐫈 𐫉 𐫊 𐫋 𐫌 𐫍 𐫎 𐫏
U+10ADx 𐫐 𐫑 𐫒 𐫓 𐫔 𐫕 𐫖 𐫗 𐫘 𐫙 𐫚 𐫛 𐫜 𐫝 𐫞 𐫟
U+10AEx 𐫠 𐫡 𐫢 𐫣 𐫤 𐫥 𐫦 𐫫 𐫬 𐫭 𐫮 𐫯
U+10AFx 𐫰 𐫱 𐫲 𐫳 𐫴 𐫵 𐫶
注釈
1.^バージョン16.0時点


履歴

以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。

バージョン コードポイント[a] 文字数 L2 ID ドキュメント
7.0 U+10AC0..10AE6,10AEB..10AF6 51 L2/11-123 Michael Everson (10 May 2011), Second revised proposal for encoding the Manichaean script in the SMP (revised, WG2 N4029R) (英語)
  1. ^ 提案されたコードポイントと文字の名前は、最終決定と異なる場合がある。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag Michael Everson (2011年5月10日). “Second revised proposal for encoding the Manichaean script in the SMP (revised, WG2 N4029R)” (英語). Unicode. 2025年5月14日閲覧。
  2. ^ タルデュー(2002) pp.66-67
  3. ^ Skjærvø (1996) p.515
  4. ^ a b c "The Unicode Standard, Version 15.1 - U10AC0.pdf" (PDF). The Unicode Standard (英語). 2025年5月14日閲覧
  5. ^ 文字の字形に基づいた転写。実際にはこの文字は分割不可能である。

関連項目




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