ボロジノでの活躍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 06:47 UTC 版)
「オーギュスト・ジャン=ガブリエル・ド・コランクール」の記事における「ボロジノでの活躍」の解説
コランクールはボロジノの戦いで、「堡塁を騎兵で制圧する。」という偉業を打ち立てた。これは前代未聞の出来事であった。 戦いの様子は以下の通りである。 ボロジノの戦いで、コランクールは突撃中に戦死したモンブラン将軍の重騎兵師団を引き継いだ。ミュラ元帥は彼に「角面堡を重騎兵で制圧せよ」と命令を下した。コランクールは意気消沈している味方を大喝し、士気を一気に上げると、そのままロシア歩兵の大軍に向かって正面突撃を仕掛けた。ロシア歩兵は次々と切り倒され、ついに退却を始めた。その後、急いで馬首を繰って角面堡の背後に回り、間髪入れずに守備隊を猛襲した。守備隊はこの「通説を覆す」騎兵突撃に大いに動揺したものの、陣形を崩さず一斉射撃を行った。この時に先頭を駆っていたコランクールは戦死した。しかし、もはや守備隊には彼らを止める術が無かった。重騎兵隊はついに守備隊を壊滅させ、後続の胸甲騎兵部隊と共に角面堡を占領した。さらにウジェーヌ公の歩兵師団が増援として送り込まれ、勝負は決定的となった。この活躍により今までロシア優勢だった戦況は一時的に大きくフランス側に傾いた。 戦後、ナポレオンはこの活躍に対し、 「コランクール将軍は騎兵隊の先頭に立ち、あらゆるものを打ち倒し、角面堡の内部に侵入するという離れ業をやってのけた!その瞬間に我が軍の勝利は確定したのだ!」(公報内での記述) と絶賛した。
※この「ボロジノでの活躍」の解説は、「オーギュスト・ジャン=ガブリエル・ド・コランクール」の解説の一部です。
「ボロジノでの活躍」を含む「オーギュスト・ジャン=ガブリエル・ド・コランクール」の記事については、「オーギュスト・ジャン=ガブリエル・ド・コランクール」の概要を参照ください。
- ボロジノでの活躍のページへのリンク