ボタン式クロマティック・アコーディオンとの違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 09:06 UTC 版)
「バヤン (楽器)」の記事における「ボタン式クロマティック・アコーディオンとの違い」の解説
リードの形状が微妙に異なる。そのため音色もやや違う。 イタリア式のボタン配列とは異なる。ロシア民謡が演奏しやすいようにしてあるという喧伝もあるが、俗説である。このため、ロシアやウクライナ以外の音楽学校ではバヤン科がない。 レジスターの右の数は通常ボタン式は15だが、Akko社のように31に増量されたタイプが有る。重さは16.5Kgに及ぶが、これを立奏する者がいる。(近年のバヤン奏者は座奏が一般的である。) イタリア式ボタンアコーディオンは右のボタン列数が5だが、バヤンは3→4→5→6のように増えてきた歴史がある。6列モデルを演奏する人物はまだ少ないが、Akko社が新規に開発してからこれに切り替える奏者も多い。5列式では同音連打に障害があるため、完全にどのポジションでも打てるようにしたのが6列式。これでも15.0Kgに及ぶ。 イタリア式より圧倒的に名人芸を誇示する奏者が多く、ストリートミュージシャンの花形の楽器でもある。 家庭コンサートでは、3台で組になって演奏会を行うことが定石である。この編成だと、音域が広く6声部が自由に演奏できるおかげで大概のクラシック音楽が編曲できる。 かつてのモデルにはボタンの中央に穴を開けて製造していたようだが、現在その風習はない。
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