ボスコーエン家(第2期)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/03 07:45 UTC 版)
「ファルマス子爵」の記事における「ボスコーエン家(第2期)」の解説
ホイッグ党所属の庶民院議員ヒュー・ボスコーエン(1680-1734)は王室監査官(英語版)や枢密顧問官を務めた政治家で、彼が1720年にグレートブリテン貴族として「ファルマス子爵(Viscount Falmouth)」及び「ボスコーエン・ローズ男爵(Baron Boscawen-Rose)」に叙された例が第2期の創設にあたる。 その子である2代子爵ヒュー(1707–1782)が子供のないまま死去したため、爵位は甥ジョージ・イヴリン(3代子爵、1758–1808)に継承された。これ以降は現在に至るまで3代子爵の系統によって爵位は継承されている。 その息子の4代子爵エドワード(1787–1841)はウルトラ・トーリー(英語版)に属して、ウェリントン公爵内閣の提出したカトリック解放法案に激しく抵抗した政治家である。彼は1821年のジョージ4世即位記念叙爵に際して、連合王国貴族爵位の「ファルマス伯爵(Earl of Famouth)」に陛爵した。 しかし、その子の2代伯ジョージ(1811–1852)が生涯未婚のまま没すると、伯爵位はわずか2代にして廃絶した。一方で、子爵位は初代伯の弟ジョンの長男イヴリンが継承した。 6代子爵イヴリン(1819-1889)はクラシック競馬の馬主として名を馳せた人物で、彼の専属騎手フレッド・アーチャーは8084回騎乗して2748勝を挙げた戦績を誇る。また、彼の代に子爵家の抱える地所は25,910エーカーに達して、コーンウォール州の総面積の3.41%を占めた。 その子である7代子爵イヴリン(1847–1918)は1891年に母メアリーから古いイングランド貴族爵位の「ル・ディスペンサー男爵」を継承したため、以降は現在に至るまで同男爵位が子爵位に付随する。 その孫にあたる9代子爵ジョージ(1919-)はコーンウォール州統監(英語版)を務めた人物で、彼が2020年現在もファルマス子爵家当主を務めている。 子爵家の邸宅は、コーンウォール州トゥルーロの近郊に位置するトレゴスナン(英語版)。かつての邸宅にはケント州ミアワース(英語版)に位置したミアワース城(英語版)があった。
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