ホモログ
ホモログ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 07:48 UTC 版)
サイクリンDは、酵母とウイルスに存在するホモログが最もよく研究されている。 サイクリンDの酵母ホモログCln3(英語版)は、G1期にCdc28(CDK1のホモログ)と相互作用する。 リスザルヘルペスウイルス(Herpesvirus saimiri)2型やヒトヘルペスウイルス8型(カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス(英語版))に存在するサイクリンDホモログは、ウイルスの利益となるように宿主の代謝を操作する、新たな機能を獲得している。ウイルス性のサイクリンDはヒトのCDK6に結合し、Rbをリン酸化によって阻害し、G1期の通過を促進する遺伝子の転写を誘導する。ウイルス性サイクリンD-CDK6複合体はRbの他に、サイクリンEとサイクリンAに結合するCDKの阻害因子であるp27Kipを標的とする。加えて、ヒトの細胞でCDK4を阻害してサイクリンDとの活性型複合体の形成を防ぐp21CIP1/WAF1やp16INK4aなどのCDK阻害因子に対し、ウイルス性サイクリンD-CDK6複合体は抵抗性を有する。
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