哺乳類での per ホモログ遺伝子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/25 16:52 UTC 版)
「Period (遺伝子)」の記事における「哺乳類での per ホモログ遺伝子」の解説
哺乳類では、PER1(英語版)・PER2(英語版)・PER3(英語版)という3種のPERファミリー遺伝子が知られている。哺乳類の分子時計は、ショウジョウバエで見つかった per 遺伝子産物のホモログである。CLOCKのホモログはヒトにも存在するが、ショウジョウバエのCYCはBMAL1に置換されている。クリプトクロム (CRY) にはCRY1・CRY2という2種のヒトホモログがある。コンピューター・モデルはジャン=クリストフ・ルルウ(仏: Jean-Christophe Leloup)とアダム・ゴールドビーター(英: Adam Goldbeter)により作られ、per 遺伝子とPERタンパク質を含んだ遺伝子・タンパク質間のフィードバック回路がシミュレートされた。 ヒトでのホモログは、シークエンス・アミノ酸配列の点でショウジョウバエの per 配列を引き継いでおり、またショウジョウバエの遺伝子と同じPASドメイン(英語版)や核局在化配列を持っている。ヒトのタンパク質は、視交叉上核やその外側領域で周期的に発現を繰り返している。また、ショウジョウバエのPERは細胞質と細胞核を行き来するのに対し、哺乳類のPERは局在箇所の違う複数種があり、mPer1が主に核に局在するのに対し、mPer2は細胞質に局在する。
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