CDK阻害因子とは? わかりやすく解説

サイクリン依存性キナーゼ阻害因子

(CDK阻害因子 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/19 06:25 UTC 版)

Cyclin-dependent kinase inhibitor
サイクリンA-CDK2複合体に結合したCDK阻害因子p27KIP1の構造[1]
識別子
略号 CDI
Pfam PF02234
InterPro IPR003175
SCOP 1jsu
SUPERFAMILY 1jsu
利用可能な蛋白質構造:
Pfam structures
PDB RCSB PDB; PDBe; PDBj
PDBsum structure summary
PDB 1jsuC:30-80 1h27E:30-35
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サイクリン依存性キナーゼ阻害因子(サイクリンいぞんせいキナーゼそがいいんし、: cyclin-dependent kinase inhibitor)は、サイクリン依存性キナーゼ(CDK)を阻害するタンパク質である。CDK阻害因子によって、細胞周期の進行は遅れるかもしくは停止する。CDI、CKI、CDKIなどと略される。CDIは、細胞周期のG1での停止に関与している。

CDIは小文字の"p"の後に分子量を付けた名称で呼ばれることが多い。

コードする遺伝子と標的

タンパク質 遺伝子 標的
p16 CDKN2A CDK4CDK6
p15 CDKN2B CDK4
p18 CDKN2C CDK4、CDK6
p19 CDKN2D CDK4、CDK6
p21/WAF1 CDKN1A[2] サイクリンE1/CDK2
p27 CDKN1B サイクリンD3/CDK4、サイクリンE1/CDK2
p57 CDKN1C サイクリンE1/CDK2
CDKN3英語版 CDKN3 CDK2

出典

  1. ^ “Crystal structure of the p27Kip1 cyclin-dependent-kinase inhibitor bound to the cyclin A-Cdk2 complex”. Nature 382 (6589): 325–31. (July 1996). doi:10.1038/382325a0. PMID 8684460. 
  2. ^ “Constitutive activation of the 41-/43-kDa mitogen-activated protein kinase signaling pathway in human tumors”. Oncogene 18 (3): 813–22. (January 1999). doi:10.1038/sj.onc.1202367. PMID 9989833. 

外部リンク


CDK阻害因子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/23 15:45 UTC 版)

サイクリン依存性キナーゼ」の記事における「CDK阻害因子」の解説

サイクリン依存性キナーゼ阻害因子CKI)は、サイクリン/CDK複合体相互作用してそのキナーゼ活性を防ぐタンパク質である。通常G1期に、もしくは環境DNA損傷によるシグナル応答して相互作用が起こる。動物細胞では、CKIにはINK4英語版)とCIP/KIP英語版)という大きく2つファミリー存在するINK4ファミリータンパク質阻害のみを行いCDK単量体結合するCDK6INK4ファミリータンパク質の複合体結晶構造からは、INK4結合によってCDKがねじれ、サイクリンの結合キナーゼ活性妨げられることが示されている。CIP/KIPファミリータンパク質サイクリンCDK双方結合し阻害を行うことも活性化を行うこともある。CIP/KIPファミリータンパク質は、サイクリンDCDK4またはCDK6との複合体形成促進することで活性化を行う。

※この「CDK阻害因子」の解説は、「サイクリン依存性キナーゼ」の解説の一部です。
「CDK阻害因子」を含む「サイクリン依存性キナーゼ」の記事については、「サイクリン依存性キナーゼ」の概要を参照ください。

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