ペンタミジン
【概要】 イセチオン酸ペンタミジンは一般名。商品名:ベナンバックス、発売:中外製薬。認可は1989年3月。アメリカでの商品名はNebupent, Pneumo-pent。原虫感染症に対する薬剤。ニューモシスチス肺炎の予防や治療に使う。本来注射薬だが、点滴注射では副作用が多い。予防や軽症には吸入で使用する。
【用法・用量】 点滴:1日1回4mg/kgを注射用水3~5mL溶解後、ブドウ糖液又は生食液50~250mLに希釈し1~2時間かけて点滴静注。吸入:1日1回300~600mgを、300mg当たり注射用水3~5mLに溶解し、超音波ネブライザーを用いて30分かける。
【副作用】 点滴中の血圧低下や低血糖、不整脈。2週間頃発生する高血糖、発熱、吐き気、嘔吐、下痢、味覚障害、皮疹、腎障害、膵炎、貧血、白血球減少、血小板減少など。葉酸欠乏症の予防のために葉酸製剤を併用しておく必要がある。
《参照》 ニューモシスチス肺炎、 吸入療法、 葉酸

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