ニューモシスチス肺炎の予防
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 07:23 UTC 版)
「ステロイド系抗炎症薬の副作用」の記事における「ニューモシスチス肺炎の予防」の解説
詳細は「ニューモシスチス肺炎」を参照 PSL換算で20mg/day以上を4週間以上投与されておりこれに加えて他の免疫不全(血液疾患、他の免疫抑制薬)がある患者ではニューモシスチス肺炎(PCP)の予防が必要である。膠原病でのPCPの頻度が1~2%と少なくST合剤の副作用が30%と比較的高いことから膠原病患者全例に一次予防を行うことは推奨されない。PCPリスクが3%を超える場合に投与するべきと考えられている。予防に用いられる標準薬はST合剤である。予防投与は連日1錠または1日2錠を週に3回で投与する。発熱や皮疹などST合剤による薬剤アレルギーのため継続困難な場合は、一度中止し、症状軽快後に脱感作療法後に再導入が検討される。脱感作療法を行うことにより70%以上の症例で予防量は再導入可能となる。ST合剤の脱感作スケジュールは以下のようなものが知られている。発熱や発疹が出現した場合はその時点で増量を中止し、同量で維持すると症状が消退する。 投与日朝夕1日目 0.005g 0.01g 2日目 0.02g 0.04g 3日目 0.1g 0.2g 4日目 0.4g 0.8g 5日目 1.0g 1.0g PSL単独で10mg/day以下ならば長期でも、PSL単独大量投与では投与期間が2週間以内であれば易感染性は起らないと考えられている。ST合剤予防投与、早期発見モニタリング以外は風邪のシーズンに人込みをさけるといった程度で十分とされている。PSL単独10mg/日以下に減量したら抗菌薬予防投与を中止する場合も多い。
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ニューモシスチス肺炎の予防
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 20:53 UTC 版)
「ST合剤」の記事における「ニューモシスチス肺炎の予防」の解説
ニューモシスチス肺炎(PCP)の予防投与は連日1錠または1日2錠を週に3回で投与する。発熱や皮疹などST合剤による薬剤アレルギーのため継続困難な場合は、一度中止し、症状軽快後に脱感作療法後に再導入が検討される。脱感作療法を行うことにより70%以上の症例で予防量は再導入可能となる。ST合剤の脱感作スケジュールは以下のようなものが知られている。発熱や発疹が出現した場合はその時点で増量を中止し、同量で維持すると症状が消退する。 投与日朝夕1日目 0.005g 0.01g 2日目 0.02g 0.04g 3日目 0.1g 0.2g 4日目 0.4g 0.8g 5日目 1.0g 1.0g
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