ニューモシスチス症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 14:57 UTC 版)
ニューモシスチス肺炎 かつてはカリニ肺炎と呼ばれていた。AIDS患者の4割が、本症を発症するとされている。急速な発熱、乾性咳嗽、呼吸困難が3大症状である。発症後の症状の進行は早く、早期に治療しなければ予後不良である。血液検査ではLDH、KL-6、β-Dグルカン高値が認められ、胸部CTでは非定型肺炎のような両側性のスリガラス陰影が認められる。確定診断は喀痰、TBLB、BALFなどから採取した検体をグルコット染色などを用いて菌体を証明することである。 ニューモシスチス・イロバチーはエルゴステロールを持たないため、エルゴステロール合成を阻害する抗真菌薬は効果が無い。第1選択はST合剤であり、第2選択はペンタミジンである。
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