ペブルビーチ・コンクール・デレガンス
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「コンクール・デレガンス」の記事における「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」の解説
毎年8月に1週間開催される、「モントレー・カーウィーク(英語版)」の中の1イベントである。カーウィークの最終日かつ唯一の休日である日曜日に開催されるため、一連イベントのフィナーレとして認識されている。会場のペブルビーチ・ゴルフリンクスは全米オープンが開催されるほどの名門コースであるが、そのゴルフ場が一年で唯一休業するのがこの大会開催日である。現存する中で最も開催回数の多いコンクールであり(2019年大会で第69回を迎えた)、規模も最大級を誇る。会場の様子はアメリカらしく比較的自由度がありカジュアルな雰囲気が漂うが、出場車はさすがに一級品が揃っている。 1000台以上のエントリーから、有識者で構成される選考委員会の選考によって約200台に絞られ、ペブルビーチ・ゴルフリンクス18番ホール周辺につくられた特設会場に出展を許可される。木曜日には「ツール・デレガンス」と呼ばれるイベントが行われ、コンクール・デレガンスに出展する自動車がラリーを行う。この様子も審査員による採点の対象となる。大会形式は、時代や車種の区分によって29のクラス(2019年時点)に分けられており、その中からそれぞれクラスウィナーが選出される。つまり受賞車は29台となる。そして最後にクラスウィナーの中から至高の1台が選ばれ、「ベスト・オブ・ショー」としてその年の総合優勝車が決定される。 審査員数も非常に多く、主に2つのカテゴリに分類されている。車両の保存状態やオリジナリティを審査するクラスジャッジと、車両の美しさや優雅さを審査する名誉審査員である。クラスウィナーと「ベスト・オブ・ショー」のどちらの決定にも、この2種類の審査が統合して行われる。名誉審査員には日本人も含まれ、元日産デザイナーの中村史郎やゲームソフト「グランツーリスモシリーズ」の製作者である山内一典が参加している(2019年時点)。
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