ペアノ自身による記述とは? わかりやすく解説

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ペアノ自身による記述

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 05:56 UTC 版)

ペアノの公理」の記事における「ペアノ自身による記述」の解説

ペアノ1889年に「Arithmetices Principia, nova methodo exposita(算術原理)」と題するラテン語書かれ論文自然数の公理原型となるべきものを発表しているが、それらは自然数以外の公理含み本来必要とされるよりも多くの命題が述べられているなど、自然数の公理系としては不十分なものであった1889 年記載以下の通り原論文には誤植があるが正しい形に修正本論文では、この後四則演算定義など続き、ここでは明示的に自然数定義しようとしている。 1 は自然数 a が自然数なら a = a a, b が自然数で a = b なら b = a a, b, c が自然数で a = b, b = c なら a = c a = b で b が自然数なら a は自然数 a が自然数なら a + 1 は自然数 a, b が自然数で a = b なら a + 1 = b + 1 a が自然数なら、a + 1 と 1 は等しくない もし集合 K が、1 を含み かつ 自然数 x が K に含まれるなら x + 1 が K に含まれる、という条件を満たすなら K は全ての自然数を含む 現在ペアノの公理系として知られる形のものが発表されたのは 1891年の「数の概念について」である。この論文の中でペアノ次の 5 項目を自然数満たすべき原始命題として与え、さらにこれら 5 つ命題互いに独立であることを証明したペアノ現代の用語で言うところの公理推論規則合わせて原始命題呼んだ。ここで挙げているものは公理にあたる。 1 は自然数である 任意の自然数 a に対してa+自然数与えるような右作用演算 + が存在する もし a, b を自然数とすると、 a+ = b+ ならば a = b である a+ = 1 を満たすような自然数 a は存在しない 集合s が二条件「(i) 1 は s に含まれる, (ii) 自然数 a が s に含まれるならば a+ も s に含まれる」を満たすならば、あらゆる自然数は s に含まれるペアノがこれらの原始命題によって自然数そのもの定義しようとはしなかった点には注意を払う必要がある。彼は自然数の持つべき性質挙げ自然数 や 1 などの原始命題中に現れる用語を無定義述語として扱っている。これは後にヒルベルトらによって強力に進められることになる、形式主義的方法格好の例といえる

※この「ペアノ自身による記述」の解説は、「ペアノの公理」の解説の一部です。
「ペアノ自身による記述」を含む「ペアノの公理」の記事については、「ペアノの公理」の概要を参照ください。

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