ベネズエラ馬脳炎(VEE)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/02 17:12 UTC 版)
「東部馬脳炎」の記事における「ベネズエラ馬脳炎(VEE)」の解説
ベネズエラウマ脳炎ウイルス(英語版)による人獣共通感染症。EEEと異なり発病率が高く、ほぼ100%に達するが重篤化することは少ない。潜伏期間は1~6日で、発熱以外に頭痛、筋肉痛、硬直などを生じる。重篤化した場合の致死率は10~20%。南アメリカ北部(ベネズエラやコロンビアなど)の湿地帯で蚊と齧歯類の間を循環している。本来の病原性は弱いが、変異によって強毒性の流行型ウイルスが生じると、ヒトやウマ相互で感染するため大流行を引き起こす。1962年からの大流行では3万人が感染し190人が死亡した。1969年からの大流行ではウマの被害が大きく、メキシコとテキサスで1万頭の被害が出ている。1995年には10万人が感染し300人以上が死亡している。
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