ベアコミュニティとベアクラブ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 09:56 UTC 版)
「熊系」の記事における「ベアコミュニティとベアクラブ」の解説
米国で1980年代にベアを認識し始めた人たちは、次第にグループを作るようになった。これが「ベアクラブ」の起源である。サンフランシスコの「Bears of San Francisco」、シカゴの「Great Lake Bears」、カナダ・トロントの「Bear Buddies Toronto」、フロリダ州オーランドの「Bears of Central Florida」などである。これらの団体は全米の都市やヨーロッパへ飛び火し、各都市で活動を始めた。1994年には日本においても「日本ベアクラブ」が結成されている。 1990年代半ば、雑誌ジーメン誌上などで紹介され、日本のゲイコミュニティの間においても「熊」「熊系」が認識され始める。またジーメン誌上において数多くの作品を発表した田亀源五郎の描く世界観も熊系を好むゲイには好意的に受けいられた。 欧米のベアクラブはイベントを通じて交流し、中には1000人を超える参加者のあるイベントもあった。International Bear Rendezvous (San Francisco, CA), Bear Pride (Chicago, IL), Bear Bust (Orlando, FL)などである。これらのイベントは現在も継続して開催されていたが2020年現在ほとんどのベアイベントは開催されていない。2021年現在コロナ禍でほとんどの活動中止しているが、1990年代から同じスタイルでベア・イベントを開催している一つは米国アリゾナ州ツーソンを本拠にしているBears of the Old PuebloのLa Fiesta de los ososである。 アメリカのほとんどのベアクラブはNPOの法人格を取得している。Internal Revenue Codeの501条 (c)(4) に規定された非営利事業を行う団体であり、その目的のほとんどがFund Raisingである。それぞれのクラブは完全に独立していて、上部組織やまとめる組織はない。2020年現在、米国においては活動が活発な旧来型のベアクラブは無くなった。しかしながら、インターネットのSNSにおいて、熊系をターゲットとするサイトは複数存在する。 米国および欧州のゲイ・コミュニティにおいては、旧来からレザー・コミュニティ(英語版)との親和性が高く、多くのレザー(ゲイ)バーにおいて、レザープライドフラッグとともにベアフラッグを掲げている店舗が多い。 このように、一時期ベアクラブは繁栄したが、インターネットの発達とともに小都市のベアクラブは淘汰されてしまった。
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