プロボクシングのマネージャー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 08:25 UTC 版)
「マネージャー」の記事における「プロボクシングのマネージャー」の解説
日本のプロボクシングにおけるマネージャーは、選手のマネジメント全般において責任を持つ役職を意味する。 「JBCボクシングルール」には「第9章マネージャー」として明記されている。 マネージャーはJBCが公認するボクシングジムに最低1名置かれており、マネージャー志願者はボクサー同様ジムに入りJBCマネージャーライセンスを取得する必要がある。 また、マネージャーに対する報酬である「マネジメント料」は、選手のファイトマネーのうち一定の割合(JBCでは33%)が支払われることになっている。 一方、ジム内のあらゆる業務に長けていることから、先代の親族以外がジムを継承する場合はマネージャーが(所属ジムでJBCライセンス10年以上保持し、名義変更料100万円をJBCに支払い)それを行使することが多く、さもなくとも会長代行を務める場合もある。 海外でのいわゆる「欧米式マネージャー制度」は、マネージャーがジムから独立しており、選手契約がマネージャー単位となっているものを意味する。 アメリカ合衆国では、1996年のプロボクシング安全法 (Professional Boxing Safety Act) において、プロモーター(興行主催者)、マネージャー、王座認定団体、マッチメイカー、その他のライセンス保持者を合わせて「ボクシング・サービス・プロバイダー」と呼んでいる。これによれば、代理人(ブッキングエージェント)はマネージャーに含まれ、また、場合によってはケーブルテレビ局や衛星放送局、テレビ局、あるいはホテルやカジノがプロモーターとなることもある。ほとんどの州では代理人はライセンスを取得する必要がない。通常、プロモーターはどの興行でも代理人を使っている。代理人はキャリアアップよりも金銭面での利益をボクサーに提供し、実際の役割としてはマネージャーよりもプロモーターに近く、プロモーター、マネージャー、代理人の業務には、それほど明確な区別はない。マネージャーには、代理人の他に、アドバイザー、コンサルタントも含まれる。ボクサーはこれらとそれぞれ別に契約し、契約期間が終わったり不利益が発生したりすれば別の人物に変更する。
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