プレイの争点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 02:55 UTC 版)
反則を犯していない走者がアウトになるのは、野手に触球されたときである。走者の走塁速度と送球されたボールの速度とを比較すると、後者の方が速い。従って攻撃側は、内野手(ここでは投手と捕手を含める)がボールを所持している時に進塁を試み塁を離れると、容易に触球されてアウトになる可能性が高く危険である。 対して、内野手がボールを所持できていない時間を多く確保すれば、走者がアウトになる危険性を低くすることができ、得点につながる。もっともわかりやすい方法の一つは、打者が投球を遠くに打ち返すことである。打球が内野を離れ、遠方に離れている時間が長ければ長いほど、走者はその時間を利して進塁を試みることができる。打者による打撃以外にも、暴投や捕逸、悪送球などが起こり、走者や内野手の手からボールが遠くに離れることがある。この時間を利して走者は進塁を試みて構わない。そのため、走者には触球される危険性を素早く適切に評価する為の判断力が求められている。 このように、試合時間がボールインプレイであるときは、「進塁と触球の駆け引き」が行われる。この駆け引きはゲームに緊張感を与え、野球の醍醐味の一つと考えられている。また、この駆け引きはプレイに自由度を与え、ゲーム進行の多様性を豊富にしている。
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