プリンターメーカーのインクカートリッジ回収活動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/13 09:25 UTC 版)
「インクカートリッジ」の記事における「プリンターメーカーのインクカートリッジ回収活動」の解説
使用済みインクカートリッジの回収に関しては、各メーカーが販売店店頭に回収ポストを設置したり、キヤノンやセイコーエプソンではベルマーク運動への参加で教育機関からの回収を行っていたが、2008年4月からはプリンターメーカー6社が協同して「インクカートリッジ里帰りプロジェクト」を始めることとなった。 参加メーカー ブラザー工業 キヤノン デル(2019年3月末回収終了) セイコーエプソン 日本HP(旧日本ヒューレット・パッカード) レックスマーク(2016年3月末回収終了) カートリッジは回収後、セイコーエプソンの障害者雇用施設(同社特例子会社のエプソンミズベ株式会社)で仕分け作業を行う。回収、仕分け後のカートリッジの再利用に関しては各社で対応がまちまちであり、例としてキヤノンでは「再び同じインクカートリッジにリサイクルする」(すなわち、純正品としてのリユース)としエプソンでは「インクカートリッジに限らず、新しい製品の材料とするマテリアルリサイクル」を行うとしている。 また「サードパーティー」といわれるメーカーでもこれらの使用済みインクカートリッジを回収、再使用が可能なものを選び、汚れ落しなどのクリーニングをした後にインクを補填した「互換リサイクルインク」として発売する場合もある(この場合でも、再使用が難しいカートリッジはマテリアルリサイクル、またはサーマルリサイクル(焼却熱)としている)。但し、純正品と必ずしも成分が一致するとは限らないため、若干色ムラが発生する場合がある。このため、互換品を詰めて印刷したことを起因として故障した場合、プリンターのメーカーの無料保証期間であっても、有償修理となる場合があるとして警告しているが、一部のサードパーティーのインクメーカーがそれによって起きた故障でのアフターケアーサービスを行う場合もある。 またリサイクル互換インクの一部製品ではICチップのリセットが暗号化され不十分であるためインク残量が表示されない(該当色の残量部は灰色での表示となる。但し、インク切れの警告は出る)が、問題なく使用することが可能とされている。
※この「プリンターメーカーのインクカートリッジ回収活動」の解説は、「インクカートリッジ」の解説の一部です。
「プリンターメーカーのインクカートリッジ回収活動」を含む「インクカートリッジ」の記事については、「インクカートリッジ」の概要を参照ください。
- プリンターメーカーのインクカートリッジ回収活動のページへのリンク