ブーディカの名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 09:18 UTC 版)
20世紀後半まで、「戦いの女王」を意味したブーディカの名はBoadiceaと記されていたが、これは中世にタキトゥスの原稿から写本が作成された際にスペルの記入ミスが残ったものと推測されている。他にも、タキトゥスの著作にはBoudicea、ディオの著作にはΒουδουικα、ΒουνδουικαやΒοδουικαなどの表記も散見される。現在では、勝利(=Victory)を意味するケルト語の*boudaもしくは古代ケルト語の*boudīkoの元であり、これらの単語から派生したと考えられるアイルランド語のbuaやBuaidheach、ウェールズ語のbuddugなどの共通の語源だったものと考えられる点から、BoudiccaもしくはBoudicaが本来の綴りだったとの仮説が主流となっている。なお、碑文などを辿るとブーディカの綴りは、ルシタニアではBoudica、ボルドーではBoudiga、ブリタンニアではBodiccaとも表記されている。 言語学者のケネス・ジャクソン(en)はウェールズ語やアイルランド語に基づき、正しい綴りをBoudica、発音を[bɒʊˈdiːka:]と結論づけた。ただ、しばしば使われる発音[ˈbuːdɪkə]もほぼ慣用化している。
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