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ブラック‐バック【black buck】

読み方:ぶらっくばっく

ウシ科哺乳類で、レイヨウ一種インド分布頭胴長1〜1.5メートル体重2545キロ

ブラック‐バックの画像

ブラックバック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/08 08:52 UTC 版)

ブラックバック
ブラックバック(オス) Antilope cervicapra
ブラックバック(メス) Antilope cervicapra
保全状況評価[1][2][3]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 偶蹄目/鯨偶蹄目
Artiodactyla/Cetartiodactyla
: ウシ科 Bovidae
亜科 : Antilopinae
: ブラックバック族 Antilopini
: ブラックバック属
Antilope Pallas, 1766[4]
: ブラックバック A. cervicapra
学名
Antilope cervicapra (Linnaeus, 1758)[3][4][5]
シノニム

Capra cervicapra Linnaeus, 1758[4]

和名
ブラックバック[6]
英名
Blackbuck[3][4][5][6]

ブラックバック (Antilope cervicapra) は、哺乳綱偶蹄目(鯨偶蹄目とする説もあり)ウシ科ブラックバック属(アンテロープ属)に分類される偶蹄類。本種のみでブラックバック属を構成する。インドカモシカとも呼ばれる。

分布

インドネパール[3][4]パキスタンバングラデシュでは絶滅[3][4]アメリカ合衆国テキサス州)とアルゼンチンに移入[3][4]

形態

頭胴長(体長)100 - 150センチメートル[5][6]。尾長10 - 18センチメートル[6]。体高60 - 85センチメートル[5][6]体重25 - 50キログラム[6]。眼や鼻・口の周囲・腹面や四肢内側は白い[5][6]。頸部背面や、四肢背面は褐色[6]

脳頭蓋(眼窩より後方の頭骨)が、顔面頭蓋(眼窩後端より前の部分)の1/3と短い[5]。鼻孔の周囲は体毛で被われる(鼻鏡がない)[6]。下顎の臼歯は左右に3本ずつあるが、第2臼歯が極めて小型[5]。眼下部(眼下腺)や後肢内側基部(鼠蹊腺)に臭腺があり、特に眼下腺は発達する[5][6]

オスの成獣は、体色が暗褐色や黒[5]。幼獣やメスの成獣は、体色が淡褐色[5]。オスにのみ、栓抜き状に捻れた長い角がある[5]。捻じれの数は5回で、角の表面には多くの節がある[6]。角長60 - 76センチメートル[5]。乳頭の数は2個[5][6]

分類

以下の亜種の分類は。Grubb(2005)に従う[4]

  • Antilope cervicapra cervicapra (Linnaeus, 1758)
  • Antilope cervicapra rajputanae Zukowsky, 1927

生態

草原、有刺植物からなる藪地、開けた林地などに生息する[3]昼行性[6]。10 - 50頭のメスや幼獣からなる群れを形成し生活する[6]。若いオスのみでも群れを形成する[6]。危険を感じると高く跳躍し、走って逃げる[6]。時速80キロメートルの速度で1.5キロメートルの距離を走行することができる[6]

丈の短い草本などを食べる[6]

繁殖様式は胎生。オスは繁殖期になると20 - 100ヘクタールの縄張りを形成し、縄張り内にハレムを形成し交尾する[6]。妊娠期間は6か月[6]。1 - 2頭の幼獣を産む[6]。オスは生後3年、メスは生後1年半で性成熟する[6]。寿命は12 - 18年で、飼育下では21年以上の長期生存例もある[6]

天敵として トラインドライオンヒョウドールがいる。

人間との関係

インドでは長く鋭く直線的な角から、マドゥヴ英語版(マドゥ)やシンガータと呼ばれる武器を作った。

農作物を食害することもある[3][6]

生息数や分布域は特に20世紀に激減したものの、推移は不明だが生息数は多いと考えられていること・保護区などでは増加していることから2017年の時点で種としての絶滅のおそれは低いと考えられている。農地開発による生息地の破壊や、違法な狩猟による影響が懸念されている[3]。一方で森林が開発されたことで、本種が好む開けた環境が増えているといった面もある[3]。1975年のワシントン条約発効時から、ネパールの個体群がワシントン条約附属書IIIに掲載されている[2]。インドでの19世紀における生息数は約4,000,000頭、1947年における生息数は約80,000頭、1964年における生息数は約8,000頭と推定されている[6]

出典

  1. ^ Appendices I, II and III (valid from 26 November 2019)<https://cites.org/eng> (downroad 07/29/2020)
  2. ^ a b UNEP (2020). Antilope cervicapra. The Species+ Website. Nairobi, Kenya. Compiled by UNEP-WCMC, Cambridge, UK. Available at: www.speciesplus.net. (downroad 07/29/2020)
  3. ^ a b c d e f g h i j IUCN SSC Antelope Specialist Group. 2017. Antilope cervicapra. The IUCN Red List of Threatened Species 2017: e.T1681A50181949. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2017-2.RLTS.T1681A50181949.en. Downloaded on 29 July 2020.
  4. ^ a b c d e f g h Peter Grubb, "Order Artiodactyla,". Mammal Species of the World, (3rd ed.), Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (ed.), Volume 1, Johns Hopkins University Press, 2005, Pages 637-722.
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m 今泉吉典 「ブラックバック亜科の分類」『世界の動物 分類と飼育7 (偶蹄目III)』今泉吉典監修、東京動物園協会、1988年、60-85頁。
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y 小原秀雄 「ブラックバック」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ4 インド、インドシナ』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社、2000年、156-157頁。

関連項目


ブラックバック

出典:『Wiktionary』 (2021/06/20 07:56 UTC 版)

名詞

  1. ウシ科偶蹄類羚羊一種。インドレイヨウ(Antilope cervicapra)。

翻訳


「ブラックバック」の例文・使い方・用例・文例

  • ブラックバック類
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