ブラジリア建設
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 19:57 UTC 版)
「ジュセリーノ・クビチェック」の記事における「ブラジリア建設」の解説
1955年に「50年の進歩を5年で」をスローガンに大統領選挙に出馬し当選する。国民へのアピールに航空機を多用して南から北までブラジル中を周ったため、「ジェット大統領」と呼ばれた。1956年1月31日に大統領に就任し、日本やアメリカ、ドイツなどからの外資導入と工業化を積極的に推進するとともに、同年に内陸部の発展促進を目的に新首都ブラジリアの建設に取り掛かる。 建設はクビチェックの任期である5年以内に間に合うよう、急ピッチで進められわずか41ヶ月間で完成。1960年4月21日には沿岸部のリオ・デ・ジャネイロから首都を移し新首都としての供用を開始することになった。 しかし、ブラジリアの建設の為の無理な借款と首都移転にかかる膨大な資金、サンパウロやリオ・デ・ジャネイロ、クリチバなどの沿岸部の主要都市から遠く離れ、陸上交通手段も確立されていないブラジリアに首都を移転したことによる効率の低下などによる様々な経済的負担は、その後ブラジル経済に重くのしかかり、1960年代から1980年代にかけてのハイパーインフレーションとそれがもたらす経済停滞の原因となる。
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