ブッシュ-ライシンガー美術館
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「ハーバード美術館群」の記事における「ブッシュ-ライシンガー美術館」の解説
1901年の設立時、ドイツ美術館と称したブッシュ - ライシンガー美術館は、中央および北ヨーロッパのドイツ語圏の美術を専門に研究する北米唯一の美術館で、あらゆるメディアと時代を扱う。開館式ではウィリアム・ジェームズが祝辞を述べている。所蔵品にはオーストリアのゼチェシオン、ドイツ表現主義、1920年代の抽象主義の重要な作品、さらにバウハウス派に関連する資料を含む。その他、中世末期の彫刻、18世紀の芸術なども収蔵の範囲である。この美術館には第二次世界大戦後のヨーロッパのドイツ語圏から、注目に値する戦争直後期から現代に至るゲオルク・バーゼリッツ、アンセルム・キーファーやゲルハルト・リヒターの美術作品も収められ、あるいはジョセフ・ボイスに関しては世界で最も包括的なコレクションに数えられる。 ブッシュ・ライジンガー美術館に収蔵された油彩画を見ると、ロヴィス・コリント、マックス・リーバーマン、グスタフ・クリムト、ムンク、パウラ・モーダーゾーン=ベッカー、マックス・エルンスト、エルンスト・ルートヴィッヒ・キルヒナー、フランツ・マルク、カール・シュミット=ロットルフ、エミール・ノルデ、エリック・ヘッケル、ハインリッヒ・ヘールレ、ゲオルク・バーゼリッツ、モホリ=ナジ・ラースローそしてマックス・ベックマンの名前が挙げられる。彫刻部門にはアルフレッド・バリー、ケーテ・コルヴィッツ、ジョルジュ・ミンネそしてエルンスト・バラッハの作品を収めている。 この美術館は1921年から1991年までアドルフォス・ブッシュ・ビル (カークランド通り29番地) にあった。館内には美術館の礎となった中世の石膏模型が集められ、またブッシュ - ライシンガー美術館の歴史を常設展示したほか、フレントロップオルガン(英語)によるパイプオルガンのコンサートも開催してきた。1991年にはGwathmey Siegel&Associatesによる新築のヴェルナー・オットー館 (クィンシー通り32番地) に移転。2018年に催された特別展はギュンター・アイヒ作の1945年の詩にちなみ、「Inventur—ドイツのアート、1943年–1955年」と命名されている。
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