フロワサールの年代記
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/03 01:35 UTC 版)
「ジャン・フロワサール」の記事における「フロワサールの年代記」の解説
全4巻からなり、1322年から1400年までの百年戦争前半における出来事がフランス語で記述されている。彼が自ら目撃したことや目撃者から直接聞き取った部分もあるが、以前に記述されたジャン・ル・ベル(Jean Le Bel)の年代記をコピーしている部分もある。 重要な史料ではあるが、フロワサールの記述は以下の点に注意する必要がある。 記述はあまり正確とは言えず、特に戦闘における人数に誇張が見受けられる。 その時の彼のパトロンの立場により、記述が偏向する傾向がある。 フランドルに関しては詳細なことにまで多くの記述を割いている。 貴族に好意的であり平民の反乱には冷淡である。 年代記は300万語に及ぶ膨大なものであるが、一部に重複した記述もあり、些細な出来事を繰り返し記述する傾向もある。しかし、戦闘の記述は写実感にあふれており、当時の風習や様子が細かく読み取れるため、社会歴史学者の興味を引いている。 100を超える彩飾写本が作られており、それぞれの装幀者が色々な挿絵(細密画)を入れているが、最も有名なものが1470年にフランドルの貴族Louis de Gruuthuseが作らせた写本 (BnF Fr 2643-6) で、112個の当時最も有名な画家による挿絵が付けられている。 挿絵には若ヒュー・ディスペンサーの処刑やニコポリスの戦いの後のオスマン帝国軍による捕虜の虐殺等、残酷なものも含まれている。ハーバード・クラシクスの第35巻に収められる。
※この「フロワサールの年代記」の解説は、「ジャン・フロワサール」の解説の一部です。
「フロワサールの年代記」を含む「ジャン・フロワサール」の記事については、「ジャン・フロワサール」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書からフロワサールの年代記を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

- フロワサールの年代記のページへのリンク