材源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/29 08:56 UTC 版)
チョーサーの「騎士の話」は既に二度舞台化されていたが、どちらの翻案も台本が現存しない。最初の翻案はリチャード・エドワーズ(Richard Edwardes)による『パラモンとアーサイト』(Palamon and Arcite, 1566)である。この芝居はオックスフォードにて若きエリザベス一世の御前で一度だけ上演することを目的に制作された。この芝居は出版されたことがなく、『二人の貴公子』を書く際のもとになったとは考えにくい。「騎士の話」をもとにしたもう一本の芝居については作者がわかっていないが、シェイクスピアとフレッチャーは確実にこの芝居のことを知っていた。この芝居は1594年9月に海軍大臣一座によって上演された。フィリップ・ヘンズローが発注した芝居で、おそらくこの頃に書かれたシェイクスピアの『夏の夜の夢』にも影響を与えている可能性がある。 牢番の娘をめぐる喜劇的な脇筋には直接の種本がないが、後述するようにフランシス・ボーモントの『インナー・テンプルとグレイ法曹院のマスク』(Masque of the Inner Temple and Gray's Inn, 1613)には似た場面がある。
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