フィッシャーの原理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 09:21 UTC 版)
詳細は「フィッシャーの原理」を参照 フィッシャーの原理とは多くの生物で安定した性比がなぜ1:1になるか、究極的な理由を説明した理論である。ウィリアム・ハミルトンは『異常な性比(1967)』でフィッシャーの原理を次のように説明した。親の繁殖コストが、子の性がオスメスどちらでも等しい場合に: オスがメスよりも少なく生まれる集団を想定する 新たに生まれたオスは、新たに生まれたメスよりも多くの配偶者を獲得でき、そのためより多くの子をもうけられると予測できる。 したがって、遺伝的にオスの子をより多く産む親は、平均以上の孫を獲得できる。 したがって、オスをより産みやすい遺伝子は広まり、次第にオスの割合が増加する。 性比が1:1に近づくほど、オスを多く産む性質の有利さは次第に弱まる。 この例はオスとメスを入れ替えても成り立つ。また一夫一妻でも、一夫多妻でも、配偶システムにかかわらずこの議論は成り立つ。1:1で性比は均衡する。 現代風に言えば、1:1の性比は進化的に安定な戦略である。もし子の性によって親の子育てのコストが異なるなら、子の性比は偏ると予測できる。
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