ファンタジー性とゲーム性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 07:45 UTC 版)
「恐竜戦隊ジュウレンジャー」の記事における「ファンタジー性とゲーム性」の解説
本作品ではファンタジー性やRPGテイストが強く意識されているが、これは、当初オーソドックス要素のみで企画する方向性だったが、本作品で戦隊初参加となった、杉村升が打ち出したものである。前作が開拓した大人向け路線から一転して子供向けに戻ったことには反発もあったが、杉村は譲らなかった。プロデューサーの鈴木武幸は、作品を大胆に変えることでターゲットを絞り込み、視聴者の目を引くことが目的であったとしている。企画書では、普遍性のある子供番組とすることや子供の視点に立つことなどが掲げられている。 本作品の世界がゲーム的なファンタジーであるため、悪役であるバンドーラ一味も死なないことは決まっていた。その一方、ブライは短命という悲劇性を背負う人物として設定されているが、これは『ドラゴンクエスト』に見られる「息子が父を越える」というテーマを「弟が兄を越える」と読み換えて構成したものであるうえ、バンドーラの死んだ息子カイと対比を成している。 ファンタジー性の顕著な例として、従来作の巨大ロボットに当たるキャラクターには、「守護獣」という人知を超えた存在との設定がなされている。ジュウレンジャーを導き助力し、時に試練を与えるという守護獣の存在は、ストーリー面でも添え物以上の活躍を見せた。巨大ロボの存在がドラマパートから乖離しがちであることは前作当時からスタッフ間で懸念されており、メカという設定を廃したのはドラマが続いているという感覚を表現するためである。鈴木は、ロボットに強いキャラクター性を与えたことにより、子供たちが親近感を感じるようになり、以降の作品でロボットの設定の自由度が増したと述べている。
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