ピース・ダラー(1921年〜1928年、1934年〜1935年)
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「1ドル硬貨 (アメリカ合衆国)」の記事における「ピース・ダラー(1921年〜1928年、1934年〜1935年)」の解説
1921年12月に導入されたこのピース・ダラー硬貨は、メダル意匠家のアンソニー・デ・フランシシ(Anthony de Francisci)によりデザインされた。この硬貨は、アメリカ合衆国とドイツ・オーストリア側の間で形式的な平和条約が調印され、第一次世界大戦におけるこれら2つの国との交戦状態が公式に終結したことを記念して、一般に広められたものである。1922年、造幣局はシルバー・ダラー硬貨の製造を最優先事項とし、他の単位の硬貨の製造を制限した。しかし1928年より後は一時的に製造を中止した。元の計画では製造中止を1年延長することが掲げられていたようであるが、結局1929年に起こった世界恐慌により製造中止期間が更に延長された。硬貨の製造はその後1934年に再開されたものの、僅か2年で製造が終了している。 1965年、少量のピース・ダラー硬貨が1964年の刻印でデンバーの造幣局において製造された。しかし、製造を完了させる計画は頓挫し、製造の準備段階にあった硬貨は溶かされて、流通用にもコレクター用にも発行されず保存されたものも確認されていない。ただ、もし溶かされた後再び製造された硬貨が存在するならば、それらを所持することは違法とされ没収の対象となる。また、硬貨にデンバーで製造されたことを表す「D」のミントマークが入っているかどうかも定かではない。
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