ピンク・フロイドにおける役割
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/13 01:30 UTC 版)
「リチャード・ライト (音楽家)」の記事における「ピンク・フロイドにおける役割」の解説
世界的にビッグネームであるピンク・フロイドの中では地味な存在であるが、ソロプレイの機会は乏しいながらも初期フロイドにおいてライトのキーボード、メロトロン、シンセサイザーの類の演奏は音世界の形成に大きな役割を果たしていた。他のプログレ・バンドの代表的なキーボード奏者、キース・エマーソンやリック・ウェイクマンのように超絶的な速弾きを披露することはないが、全体を包み込むような幻想的なサウンドを奏でている。 特にバレット脱退直後の作品群では、ウォーターズと共に楽曲制作で中心となっていた。ライトの代表作である「The Great Gig In The Sky」や「Us And Them」は、彼のセンスが如実に表れた傑作である。 ボーカリストとしても数々の名曲を歌っている。デビュー・アルバムの1曲目「Astronomy Domine」は彼がリード・ボーカルであり、「Echoes」の主旋律は彼が歌っている。『狂気』に収録されている「Time」「Us And Them」のサビも彼が歌っている。 1970年代半ば頃からウォーターズとの対立が表面化し、作品に対する意見の食い違いが目立つようになる。ウォーターズは歌詞の重要性を説いていたが、ライトはより音楽面にこだわっていた。ライトは『ザ・ウォール』や『ファイナル・カット』等のアルバムにも否定的な感想を述べている。
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