ピアノ協奏曲 第9番 変ホ長調ジュノムとは? わかりやすく解説

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モーツァルト:ピアノ協奏曲 第9番 変ホ長調「ジュノム」

英語表記/番号出版情報
モーツァルトピアノ協奏曲 第9番 変ホ長調ジュノムKonzert für Klavier und Orchester Nr.9 'Jeunehomme' Es-Dur K.271作曲年1777年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro1000 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Andantino1000 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Rondeau: Presto 1000 No Image

作品解説

2007年11月 執筆者: 稲田 小絵子

 1777年1月ザルツブルクにて作曲された。初期ピアノ協奏曲の中で一際高い評価受けている作品である。
 愛称の《ジュノム》とは、この作品注文したとされるフランス女性ピアニストの名に由来するのだが、彼女の正しい名はヴィクトワール・ジュナミという。彼女の実力反映した考えられるジュノム協奏曲は、高度な技術要求し、またいくつかの独創的な試み明らかにしている。そのひとつとして挙げられるのは、当時協奏曲としては異例にも、第1楽章冒頭すぐに独奏ピアノ登場することである。モーツァルト自身この手法を用いたのは1度きりであったが、後のベートーヴェン影響与えた考えられる
この作品にはモーツァルトによって数多くカデンツァ残されている。第1、2楽章2つずつのカデンツァ、そして第3楽章6つのアインガングである。これは演奏回数多さ表しているといえよう

第1楽章アレグロ変ホ長調4/4拍子協奏ソナタ形式管弦楽独奏ピアノ掛け合いから始まるというのは、当時ピアノ協奏曲聴きなれた聴衆意表をついたことだろう。楽章全体的にテンポ良く進みピアノ技巧的華やかさ引き立っている。
第2楽章アンダンティーノハ短調3/4拍子21歳青年書いたとは思えないほどの寂寥感掻き立てる楽章モーツァルトピアノ協奏曲中間楽章では始めて短調である。
第3楽章ロンドプレスト変ホ長調2/2拍子ロンド形式飛び回るようなロンド主題で始まる。モーツァルトもうひとつ試みとして、中間部メヌエット挿入されていることを挙げるべきであろう。ジュナミ夫人父親であり舞踏家ノヴェール意識したではないかとも言われる




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