ビール瓶による殴打
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 16:50 UTC 版)
映画・プロレスなどの乱闘シーンやコント・ドラマでは、ビール瓶で殴る様子がよく見られるが、ガラス製ではなく、割れやすい飴ガラスやロジンなどの樹脂でできたものである。 本物のビール瓶は一般の瓶よりもガラスが厚く重さも強度もあるため、それで人を殴打する事は極めて危険な行為であり、傷害事件などの犯行において凶器として用いられるケースもある。2007年には時津風部屋力士暴行死事件の凶器となった。1992年、ケルン大学の法医学者らの「Skull Injuries Caused by Blows With Glass Bottles」という論文では、殴打そのものよりも、割れたガラス瓶が鋭利な刃物として頭部に負わせる裂傷となり、傷口からの出血によって死亡した例が多かったとされる。 スイスのベルン大学において、中身の入ったビール瓶と空のビール瓶のどちらが危険かを検証する研究が行われたが、いずれも人間の頭蓋骨を叩き潰す威力があることを実験で証明された。研究チームは2009年のイグノーベル賞平和賞を受賞した。
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