ビットとは? わかりやすく解説

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ビット

読み方: びっと
【英】: bit, drilling bit
同義語: drilling bit  

坑井掘削するためにドリル・ストリング先端取り付けられて坑底の岩石砕きまたは削って掘り進む錐{きり}、もしくは鑿{のみ}の役目を果たす道具をビットという。
現在、油・ガス井の掘削普通に用いられるビットはローラー・コーン・ビットとドラッグ・ビットに分類されるが、その大部分前者である。ローラー・コーン・ビットには円すい形をした 3 個(特殊なビットでは 2 個)のカッターコーン)が丈夫なベアリング取り付けられており、ビットを回転させる同時にドリル・カラー重量一部をかけてやると、これらのカッターそれぞれ回転しながら岩石砕いていく。コーンが 3 個のビットをトリコーン・ビットという。ビットのボデー部分には通常 3 個のノズル下向き取り付けられていて、そこから掘削流体ジェット噴流となって吹き出しカッター砕かれ岩石破片吹き飛ばして常に新し地層掘削できるようにすると同時にカッター掘りくずが張り付くのを防いでいる。また、地層が非常に軟らかい場合には、このジェット噴流はそれ自身でも地層掘進するカッター形式には、円すい形コーン外側に歯を刻んだミルド・ツース・タイプと、超硬合金チップ埋め込んだインサート・タイプがあり、それぞれ適用地層硬軟程度によって数多く種類がある。ベアリング種類多くローラー・ベアリングボール・ベアリング組み合わせただけのもの、これにシール機構加えて潤滑油密封したもの、密封した潤滑油圧力バランス機構施したもの、特殊合金との面接触によって大きビット荷重支え得るようにしたフリクション・ベアリング(ジャーナル・ベアリング)などがある。ドラッグ・ビットのうち現在も盛んに使われているのはダイヤモンド・ビットである。これは、ダイヤモンドの粒をタングステン・カーバイドマトリックス埋め込み鉄製ボデーの上焼き固めて作ったビットで、通常のロータリー掘削のほか、ダウンボール・モーター組み合わせて使われることも多い。このほか、比較新しタイプに、大粒人造ダイヤモンド使った PDC(polycrystalline diamond compact)ビットがある。これは、PDC商標名をとってストラタパックス・ビットとも呼ばれる従来天然ダイヤモンド使ったビットが地層に細かい鑢{やすり}をかけるようなものであるに対してPDC ビットは鉋{かんな}をかけるようにして地層削っていくので、大き掘進率期待できるのが特徴である。




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