ヒラズオオアリ
和名:ヒラズオオアリ |
学名:Camponotus nipponicus Wheeler |
ハチ目 アリ科Formicidae |
分布:本州(関東以南),四国,九州,屋久島,奄美,小笠原 |
説明 形が風変わりな種。体長5ミリほどの大型働きアリと体長2.5〜3ミリほどの小型働きアリがいるが,大型働きアリの頭部が鼻づらをそぎ落としたように平らになっている。樹上の枯れ枝の空洞内に営巣し,小さな穴を穿って出入り口にする。大型働きアリはこの穴にぺったんこのはなづらをあてがって他所者が入れないようにドアの役目を果たしている。働きアリが外から戻ってきて触覚でたたくと後ろに下がって巣の中に入れてやるが,たとえば鉛筆などでつついてもギュッとはなづらを入り口に押しつけて離れようとしない。また大型働きアリはドアだけでなく,腹部に栄養分を蓄えてエサ貯めタンクの役割も果たしていることがHasegawa(1993)の研究によって明らかにされている。枯れ枝をぽきぽき折っているとたまに見つけることができる。 |
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